ニコイチ
修理の手法として
編集
例えば事故車や旧型車などの修理の際、同型車両や共通パーツを用いて正常な車両を組み上げることを指す。通常、このような整備は行われないが、旧型車やヴィンテージ車両のレストアに際し、修理パーツが高額であったり供給がされていないなどの事情︵日産・シルエイティなど︶から故障した同型車両や後続車両の共通パーツを用いて修理せざるを得ない場合に多用される。また、部品︵や車体︶は比較的新しいが事故などによりフレームが損壊した車両や再登録に必要な書類を紛失した車両などから、︵やはりコスト面の関係で︶例えばフレームは健在だがジャンク品となった車両︵例‥水没車︶にエンジンや足回りを移植して再生を行うことも含まれる[1]。
また創作物においても﹁窮地に陥った際の最終手段﹂として描写が行われることがあり、例えば﹃爆走兄弟レッツ&ゴー!!﹄シリーズにおいてはリタイアの窮地に追い込まれる中でのレース続行を目的としたニコイチ行為が通算3回[2]見られた。
その他の意味
編集脚注
編集関連項目
編集
●VIPカー
●リサイクル
●部品取り
●共食い整備
●スクラッチビルド
●かばん語 - ズビアン、シルエイティなどのようにニコイチ後の個体にかばん語の名称を付けられるケースが見られる。
ニコイチの実例
●ズビアン - ﹁ズールー﹂の前半と﹁ヌビアン﹂の後半をつないで再生したイギリスの駆逐艦
●秋月 (駆逐艦) - 輸送船救助の際、米潜水艦から雷撃を受けトラック島で応急修理をし、佐世保に向かうこととなったが、その後突然艦橋下の構造物が切断した。無事長崎に帰還し、建造中だった霜月の艦首を流用して接合することで修理工期短縮を図った。
●しらね (護衛艦)/はるな (護衛艦) - しらねはCIC火災事故により除籍が検討され、それに伴い当初除籍予定だったはるなの延命が検討された。しかし最終的にはコストと修理期間、はるなの老朽化を鑑みはるなのCICを移植することでしらねを延命した。