ビューティフル・ネーム
「ビューティフル・ネーム」は、日本のロックバンド・ゴダイゴの楽曲である。1979年4月1日に日本コロムビアより9枚目のシングルとして発売された。
「ビューティフル・ネーム」 | ||||
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ゴダイゴ の シングル | ||||
リリース | ||||
規格 | 7インチレコード | |||
ジャンル | ロック | |||
時間 | ||||
レーベル | 日本コロムビア | |||
作詞・作曲 | ||||
プロデュース | ジョニー野村 | |||
ゴールドディスク | ||||
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チャート最高順位 | ||||
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ゴダイゴ シングル 年表 | ||||
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みんなのうた ビューティフル・ネーム | |
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歌手 | ゴダイゴ |
作詞者 | 奈良橋陽子、伊藤アキラ |
作曲者 | タケカワユキヒデ |
編曲者 | ミッキー吉野 |
映像 | 実写&アニメーション |
映像制作者 | 毛利厚 |
初放送月 | 1979年4月 - 5月 |
再放送月 |
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その他 | 2012年3月27日放送の『発掘SP』内で再放送。 |
解説
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●作詞は奈良橋陽子︵英語詞︶と伊藤アキラ︵日本語詞︶、作曲はタケカワユキヒデ。1979年の﹃国際児童年﹄協賛歌であった。NHKのミニ番組﹃世界のこども﹄挿入歌[1]。同局の﹃みんなのうた﹄でも使用される。1979年の年間第19位。
●﹃みんなのうた﹄の映像は、ゴダイゴの演奏を中心に、子供たちの実写映像と毛利厚製作のアニメを合成したものである。
●初発時のシングルには日本語版・英語版共にエンディングがフェイドアウトするバージョンが収録されていたが、日本語版については、その後発売されたコンピレーションアルバムには、1983年11月1日に発売されたカセットテープ﹃CARRY LOVE 全曲集﹄で初収録された、カットアウトバージョンが収録されている場合がほとんどであり、シングルバージョンはCDでは﹃ORIGINAL HITS DISC﹄(1984年)と、﹃SUPER TWIN DX﹄︵1990年︶に収録されたのみ。また、﹃国際児童年﹄のテレビCMではコーダ部分が異なる演奏版が使われていた。
●売上が100万枚を突破し、この曲の印税から100万円がユニセフに寄付された[2]。
●ライヴ・アルバム﹃中国 后醍醐﹄では、サビのみではあるが、中国語による﹁ビューティフル・ネーム﹂を聞くことができる。それ以外は1番が日本語詞2番で、2番が英語詞1番という変則的な内容であった。ちなみにこの曲の中国語表記は﹁漂亮的名字﹂[注釈1]。また、ライヴ・ビデオ﹃インターミッション﹄では、ネパールのコンサートで初披露されたネパール語によるサビを︵サビ以外は英語詞︶、中国語サビとともに聞くことができる。
●1983年のライブで一度だけ韓国語版サビが唄われた。
●2011年、森永乳業﹁クラフトチーズ﹂のCMソングで英語詞の部分が使用される。
●2011年発売のDVD-BOX﹃みんなのうたDVD-BOXII﹄に映像特典として収録、2012年3月27日深夜︵3月28日早朝︶放送の﹃みんなのうた発掘スペシャル﹄で、33年ぶりに再放送された。そして2016年4月23日と同年5月21日には﹃みんなのうたリクエスト﹄でも再放送。
●2017年、トヨタ自動車﹁WHAT WOWS YOU﹂のCMソングとして使用される。
●2021年、東京パラリンピック閉会式にて同曲が使用された[3]。
収録曲
編集- ビューティフル・ネーム - 3:23
- EVERY CHILD HAS A BEAUTIFUL NAME - 3:23
- 「ビューティフル・ネーム」の英語バージョン
歌合戦
編集カバー
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他アーティストによるカバー︵関連者によるセルフカバー含む︶を記載する。
●1979年、コロムビア・オーケストラによって、﹃ビューティフル・ネーム/モンキー・マジック﹄の収録曲としてカバーされた。
●1979年、ポール・モーリアによって、﹃愛のメッセージ﹄の収録曲としてカバーされた。
●1979年12月、クリスタル・サウンズによって、﹃カラオケ・ヤング・パーティ﹄の収録曲としてカバーされた。
●1979年、少年探偵団によって、﹃恐怖の人間カラオケ﹄の収録曲としてカバーされた。曲名の表記が﹁ビューティフル・ネイム﹂になっている。
●1979年、キャロライン洋子によってカバーされた。現在でも、多くのコンピレーション盤に収録されている。
●1979年、パルによってカバーされた。現在でも、多くのコンピレーション盤に収録されている。
●1991年、フィリピンのヴォーカル・グループ、Apo Hiking Societyによって、﹁Bawa't Bata﹂のタイトルで﹃TEN YEARS TOGETHER﹄、﹃THE BEST OF APO HIKING SOCIETY VOL.2﹄の収録曲としてカバーされヒットした。タガログ語で唄われている。オケはゴダイゴのオリジナルのものが使用されている。APOはMCAに所属しており、同じくMCA所属でゴダイゴのプロデューサーだったジョニー野村との縁でカバーされた。
●1999年、CAROL BANAWA, ROSELLE NAVA, JOLINA MAGDANGALによって、﹃CHILDREN OF THE UNIVERSE﹄の収録曲としてカバーされた。APOの﹁Bawa't Bata﹂のトリビュートである。
●1999年10月21日、ゴダイゴによって、﹃WHAT A BEAUTIFUL NAME﹄の収録曲としてセルフ・カバーされた。
●2000年3月29日、KUKOによって、﹃2000マスゲーム音楽集﹄の収録曲としてカバーされた。
●2001年4月、KAZCOによってカバー。スズキ自動車・SUZUKI ARENAのCMで使用された。
●2001年8月10日、速水けんたろうと羽生未来 によって、﹃ワイワイキッズ! けんたろうお兄さんのあそびうた4﹄、﹃たからばこ﹄の収録曲としてカバーされた。
●2003年9月26日、ULTRA SUPER WAVESによって、湘南ベルマーレの応援歌メドレー集﹃HISTORIA‥‥SHONAN BELLMARE UNOFFICIAL SUPPORTER'S SONG﹄の収録曲としてカバーされた。
●2003年12月10日、香港幸運、4 Hollerz、Emma Bloom、Jack Beat Funky、V-Styleによって、﹃VOCE-A CAPPELLA LOVE SONGS﹄の収録曲としてカバーされた。
●2004年6月23日、KONISHIKIによって、﹃KAMA' AINA MELE﹄の収録曲としてカバーされた。
●2004年8月18日、J'OUVERTによって、﹃ハバロネペパーソース﹄の収録曲としてカバーされた。
●2004年、埼玉県警察音楽隊によって、﹃彩の国まごころ国体 式典音楽使用曲集﹄の収録曲としてカバーされた。
●2005年9月22日、高木壮太、Ubartmar、WHY SHEEP?らによるユニット、SUMMER OF LOVEによって﹃SUMMER OF LOVE VOLUME 1﹄の収録曲としてカバーされた。タケカワがヴォーカルとして参加、セルフカバーとなっている。
●2006年5月、竹内浩明によってカバー、トヨタ・シエンタのCMとして使用された。
●2006年5月24日、MOOMINによって、﹃ADAPT﹄の収録曲としてカバーされた。
●2006年8月20日、ゴスペル・シンガー、MIGIWAによって、﹃蟻と宇宙﹄の収録曲としてカバーされた。タケカワは同アルバムにミュージック・アドバイザーとして参加しているほか、タケカワのバックバンドを務めていたTHAT'S ON NOISEのギタリスト、村田タケシも参加。また、ゴダイゴのスティーヴ・フォックスがライナー・ノーツを寄せている。
●2006年8月20日、THE DAWNによって、﹃Kami nApo Muna (Tribute To Apo Hiking Society)﹄の収録曲としてカバーされた。こちらも、APOの﹁Bawa't Bata﹂のトリビュートである。
●2007年3月7日、諫山実生によって、﹃こころ﹄の収録曲としてカバーされた。
●2007年4月25日、東京吹奏楽団によって、﹃ヒットヒットマーチ101大全集﹄の収録曲としてカバーされた。
●2007年11月26日、Acousphere によって、﹃家カフェ﹄の収録曲としてカバーされた。
●2008年2月6日、Cubismo Grafico feat.YUKKI によって、﹃一緒にうたおう! NHKみんなのうた〜おとなver.〜﹄の収録曲としてカバーされた。
●2008年2月6日、玉野力、相馬亜星、大渕かすみ、中西健登によって、﹃一緒にうたおう! NHKみんなのうた〜こどもver.〜﹄の収録曲としてカバーされた。
●2008年5月21日、Acid Black Cherryによって、﹃Recreation﹄の収録曲としてカバーされた。
●2008年7月2日、レゲエシンガー、玲によって、﹃マルコマルタ﹄の収録曲としてカバーされた。
●2008年7月29日、カルロスODAによってカバーされた。HPで配信されている。
●2008年8月8日、CUBISMO GRAFICO FIVEによって、﹃PLEASURES﹄の収録曲としてカバーされた。﹃一緒にうたおう! NHKみんなのうた〜おとなver.〜﹄収録版とは別テイク。
●2008年9月24日、YMCK & DE DE MOUSEによって、﹃DOWN TOWN﹄の収録曲としてカバーされた。
●2008年12月3日、タケカワユキヒデとタケカワアイ︵ユキヒデの四女︶により、アルバム﹃Beautiful Name Again﹄の収録曲としてカバー︵ユキヒデにとってはセルフカバー︶された。編曲はアイによるもので、収録内容の﹁Beautiful Name﹂には、﹁Green Version﹂﹁Blue Version﹂など全8種類ある。
●2009年3月2日、Vijandeuxによってカバー。HPで先行配信され、5月27日にシングルとして発売された。
●2009年9月16日、つるの剛士によって、﹃つるのおと﹄の収録曲としてカバーされた。
●2009年10月21日、Boobie Trapによって﹃Bring Out Freedom﹄の収録曲としてカバーされた。
●2014年11月12日、TBSのオーディションバラエティ番組﹁Sing! Sing! Sing!﹂1st Season番組内で梅原怜子にカバーされた物が、同番組内でアレンジ・ピアノを担当した河野伸のプロデュースとして﹁梅原怜子 produced by Shin Kono﹂名義で配信された。
●2015年6月3日、クリス・ハートによって﹃Heart SongIII﹄の収録曲としてカバーされた。
●2017年、海上自衛隊東京音楽隊、三宅由佳莉 のアルバム﹃シング・ジャパン ―心の歌―﹄の収録曲としてカバーされた︵編曲‥挾間美帆︶。
●2019年5月22日、タニケンによって、﹃うたの店長さん~タニケンのすてきな歌がそろっています Suteki Song Shop~星を見にいきませんか﹄の収録曲としてカバーされた。
●2021年7月、竹内アンナによってカバー、ハウス食品グループの新テレビCM﹁つくろう、未来の笑顔﹂に使用された。
DANCE EARTH PARTYによるカバー
編集「BEAUTIFUL NAME」 | ||||||||
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DANCE EARTH PARTY の シングル | ||||||||
B面 | PEACE SUNSHINE(Acoustic Version) | |||||||
リリース | ||||||||
規格 | マキシシングル | |||||||
ジャンル | J-POP | |||||||
時間 | ||||||||
レーベル | rhythm zone | |||||||
作詞・作曲 | ||||||||
チャート最高順位 | ||||||||
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DANCE EARTH PARTY シングル 年表 | ||||||||
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2015年8月5日に発売されたDANCE EARTH PARTYによるカバー楽曲。3枚目のシングル[7]として﹁DANCE EARTH PARTY feat. The Skatalites + 今市隆二 from 三代目J Soul Brothers﹂名義で発売された。
ÜSAは﹁ピースフルで愛が溢れている楽曲﹂と﹁世界中の子供たちと幸せを共感することをテーマに活動しているDANCE EARTH PARTYのコンセプト﹂が重なったことからカバーしたとしている[7]。
- 参加メンバー
収録曲
編集- CD
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- BEAUTIFUL NAME (4:13)
- 作詞:奈良橋陽子・伊藤アキラ、作曲:タケカワユキヒデ
- PEACE SUNSHINE (Acoustic Version) (4:39)
- 作詞:EXILE USA、作曲:ArmySlick
- BEAUTIFUL NAME (Instrumental) (4:13)
- PEACE SUNSHINE (Acoustic Version Instrumental) (4:35)
- BEAUTIFUL NAME (4:13)
- DVD
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- BEAUTIFUL NAME (Music Video)
- BEAUTIFUL NAME (Recording Making Video)
- BEAUTIFUL NAME (Music Video Making)
脚注
編集出典
編集- ^ 中国語表記である「漂亮的名字」は「素晴らしい名前」つまり「BEAUTIFUL NAME」を意味する。「子供たちは皆素晴らしい名前を持っている」という意味を持つ「EVERY CHILD HAS A BEAUTIFUL NAME」を中国語で表記する場合は「每个孩子都有一个漂亮的名字」となる。
出典
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(一)^ 世界のこども、NHKアーカイブス。(2016/6/21閲覧)
(二)^ ﹃サンデー毎日﹄1979年12月30日号、90頁。
(三)^ "パラ閉会式に響いた﹁ビューティフル・ネーム﹂、昭和世代が歓喜". Yomiuri ONLINE. 讀賣新聞社. 5 September 2021. 2021年9月5日閲覧。
(四)^ “BEAUTIFUL NAME | DANCE EARTH PARTY”. ORICON NEWS. オリコン. 2021年6月17日閲覧。
(五)^ “Billboard Japan Hot 100 | Charts”. Billboard JAPAN. 阪神コンテンツリンク (2015年8月12日). 2021年6月17日閲覧。
(六)^ “Billboard Japan Top Singles Sales | Charts”. Billboard JAPAN. 阪神コンテンツリンク (2015年8月12日). 2021年6月17日閲覧。
(七)^ ab“DANCE EARTH PARTY、ニューシングル﹁BEAUTIFUL NAME﹂のMV解禁”. OKMusic (ジャパンミュージックネットワーク株式会社). (2015年7月14日) 2021年6月17日閲覧。