マックスペインシリーズ
マックスペインシリーズは、2001年のテレビゲーム﹃マックス・ペイン﹄を初作とするサードパーソン・シューティングゲームのシリーズ及び、それを原作とする映画作品を含めた総称。元ニューヨーク市警の刑事という経歴を持つマックス・ペインを主人公とする。制作はレメディー・エンターテインメントであったが、テイクツー・インタラクティブにIPが売却され、2012年の﹃マックス・ペイン3﹄はロックスター・ゲームスが制作した。脚本はレメディー時代はサム・レイク、ロックスター時代はダン・ハウザーが主に担当した。
| Max Payne | |
|---|---|
 | |
| ジャンル | サードパーソン・シューティングゲーム |
| 開発元 |
レメディー・エンターテインメント （2001-2003年、2022年-現在） ロックスター・ゲームス （2012年） |
| 発売元 |
ギャザリング・オブ・デベロッパーズ （2001年、PC版) ロックスター・ゲームス |
| 対応機種 | |
| 1作目 |
マックス・ペイン （2001年7月23日） |
| 最新作 |
マックス・ペイン3 （2012年5月15日） |
香港アクション映画、特にジョン・ウーの映画作品に大きく影響を受けた本作は[1][2][3]、戦闘システムに﹁バレットタイム﹂を用いた初期の1作であり、本シリーズの特徴として挙げられる[4]。戦闘システムと共に、第1、2作では、ネオ・ノワール調のストーリーやグラフィックノベル風に演出された幕間劇が批評家に高く評価された。しかし、第2作目は売上は芳しくなかった[5][6]。2011年時点においてシリーズ累計750万本の売上があった[7]。2008年には20世紀フォックスにより、映画﹃マックス・ペイン﹄が制作され、批評家からは否定的な評価であったが、商業的には成功した[8]。
2022年4月、レメディー・エンターテインメントより、初作﹃マックス・ペイン﹄と第2作﹃マックス・ペイン2﹄のリメイク版が開発中であることが発表されている[9][4]。また同年6月には、20世紀スタジオより、映画についてもリブート作が制作中であることが発表された[10]。
ゲーム
編集| ゲーム名 | Metacritic |
|---|---|
| マックス・ペイン | (GBA) 78[11] (PC) 89[12] (PS2) 80[13] (Xbox) 89[14] |
| マックス・ペイン2 | (PC) 86[15] (PS2) 73[16] (Xbox) 84[17] |
| マックス・ペイン3 | (PC) 87[18] (PS3) 87[19] (X360) 86[20] |
マックス・ペイン
編集詳細は「マックスペイン」を参照
元ニューヨーク市警の刑事であるマックス・ペインは、3年前に妻娘を新型ドラッグ「ヴァルキア」の中毒者に殺されたことで、謎多きドラッグの正体を知るため麻薬取締局（DEA）の覆面捜査官になったという経歴を持っていた。ヴァルキア流通の元締めであるマフィアに潜入していたマックスであったが、同僚刑事殺しの濡れ衣を着せられ、逃亡者の身となる。そして大手製薬会社、組織犯罪、秘密結社、米軍などが関与する大規模かつ複雑な陰謀に巻き込まれていく。
マックス・ペイン2
編集前作から2年後。ニューヨーク市警の刑事に復帰したマックスは、とある銃撃事件の捜査中に、2年前の出来事で死んだと思われていた女暗殺者のモナ・サックスと不意の再会をする。マックスとモナは「クリーナー」と呼ばれる殺し屋集団に命を狙われ、マックスは対応を迫られる。再び死と裏切りの陰謀に巻き込まれる中で、警察を裏切ってモナを助けるかの選択を迫られる。
マックス・ペイン3
編集詳細は「マックスペイン3」を参照
前作から9年後。これまでの出来事によって警察を辞め、人生の落伍者となっていたマックスは、旧友の紹介でブラジルの不動産王の専属ボディガードとなり、人生をやり直そうとしていた。ところが身代金を目的とした地元ギャングによって夫人が目の前で誘拐されてしまう。その対処の中で悪名高き地元私兵団の介入を受け、さらに大きな陰謀に巻き込まれていく。
映画
編集詳細は「マックス・ペイン (映画)」を参照
2003年初頭に20世紀フォックスが本シリーズの映画化権を獲得したことが確認された[21]。
映画﹃マックス・ペイン (映画)﹄は2008年10月17日に公開され、ジョン・ムーアが監督を務めた。制作はカナダ・オンタリオ州トロントのCollision EntertainmentとFirm Filmsで行われた[22]。
主要登場人物であるマックス・ペインとマナ・サックスをそれぞれマーク・ウォールバーグとミラ・クニスが演じた[23][24]。
また、それ以外にボー・ブリッジス、オルガ・キュリレンコ、クリス・ブリッジス、アマウリー・ノラスコ、クリス・オドネル、ドナル・ローグらが出演している[25]。
公開前の2008年7月10日にはマリリン・マンソンの曲﹁If I Was Your Vampire﹂のインストゥルメンタルバージョンを使用したティーザー予告編が公開された[26]。
アメリカ国内ではPG-13指定で公開され[27]、公開初週の週末興行収入は1800万ドルで1位となったが[28]、批評家意見は否定的であり、Rotten Tomatoesでは129件のレビューに基づき、肯定率は16％であった[29]。
脚注
編集注釈
編集出典
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(一)^ Hermida, Alfred (2001年9月21日). “Dark, gritty world of Max Payne”. BBC News (BBC). オリジナルの2009年9月12日時点におけるアーカイブ。 2007年10月12日閲覧。
(二)^ The Making of Max Payne Archived 18 June 2009 at the Wayback Machine., Edge, 2 November 2008
(三)^ “Max Payne Hard Boiled”. UGO.com (2010年10月19日). 2013年10月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年9月16日閲覧。
(四)^ abミル☆吉村 (2022年4月7日). “﹃マックス・ペイン﹄1＆2のリメイク版が発表。“バレットタイム”で撃ちまくる怒れる男マックスが帰ってくる”. ファミ通.com 2022年12月30日閲覧。
(五)^ “Max Payne on Metacritic”. Metacritic. 2008年10月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2008年11月29日閲覧。
(六)^ “Max Payne 2: The Fall of Max Payne on Metacritic”. Metacritic. 2009年3月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2008年11月29日閲覧。
(七)^ Orland, Kyle (2011年9月14日). “Grand Theft Auto IV Passes 22M Shipped, Franchise Above 114M”. Gamasutra. 2018年6月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年11月12日閲覧。
(八)^ “Film: Max Payne on Metacritic”. Metacritic. 2008年11月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2008年11月29日閲覧。
(九)^ “Remedy Entertainment Enters Agreement with Rockstar Games for New Max Payne 1&2 Project”. Remedy Entertainment. (2022年4月6日). オリジナルの2022年4月6日時点におけるアーカイブ。 2022年4月6日閲覧。
(十)^ Williams, Caleb (2022年6月16日). “20th Century Studios Puts A ‘Max Payne’ Reboot Project Into Early Development”. Knightedge Media. 2022年6月17日閲覧。
(11)^ “Max Payne Reviews”. Metacritic. 2011年4月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年12月25日閲覧。
(12)^ “Max Payne Reviews”. Metacritic. 2010年8月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年12月25日閲覧。
(13)^ “Max Payne Reviews”. Metacritic. 2010年8月31日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年12月25日閲覧。
(14)^ “Max Payne Reviews”. Metacritic. 2010年12月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年12月25日閲覧。
(15)^ “Max Payne 2: The Fall of Max Payne Reviews”. Metacritic. 2012年1月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年12月25日閲覧。
(16)^ “Max Payne 2: The Fall of Max Payne Reviews”. Metacritic. 2012年1月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年12月25日閲覧。
(17)^ “Max Payne 2: The Fall of Max Payne Reviews”. Metacritic. 2012年1月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年12月25日閲覧。
(18)^ “Max Payne 3 Reviews”. Metacritic. 2011年12月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年12月25日閲覧。
(19)^ “Max Payne 3 Reviews”. Metacritic. 2011年12月31日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年12月25日閲覧。
(20)^ “Max Payne 3 Reviews”. Metacritic. 2011年11月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年12月25日閲覧。
(21)^ IGN Filmforce (2005年6月27日). “Max Payne Movie”. IGN. 2007年10月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2007年6月24日閲覧。
(22)^ “Max Payne Movie Update”. IGN (2007年10月31日). 2007年11月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2007年11月9日閲覧。
(23)^ Fleming, Michael (2008年3月9日). “Killer role for Kunis in 'Max Payne”. Variety. オリジナルの2009年2月5日時点におけるアーカイブ。 2008年3月10日閲覧。
(24)^ Fleming, Michael (2007年11月8日). “Mark Wahlberg to star in 'Max'”. Variety. オリジナルの2007年11月9日時点におけるアーカイブ。 2007年11月9日閲覧。
(25)^ “Max Payne (2008) – Cast and Credits – Yahoo! Movies”. 2011年5月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年1月14日閲覧。
(26)^ “First Max Payne Movie Trailer Released”. Shacknews. (2008年7月10日). オリジナルの2008年9月13日時点におけるアーカイブ。 2007年7月10日閲覧。
(27)^ GamePro, Issue #234, March 2008. pg. 30
(28)^ “Weekend Box Office Results from 10/17 to 10/19”. Box Office Mojo. 2008年12月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2008年10月21日閲覧。
(29)^ Max Payne Movie Reviews Archived August 1, 2020, at the Wayback Machine.. Rotten Tomatoes. Retrieved on April 30, 2011.