リウマチ熱︵リウマチねつ︶とは、A群溶連菌に感染して後1~3週間に生じる全身性の非化膿性疾患の一つである。特徴として結合織の炎症が関節、心臓、血管、神経等を冒すとされる。特に心臓では弁膜、心内外膜、心筋が好発部位であり、5~15歳が好発年齢である。
A群溶連菌感染に基づく免疫的機序が原因とされる(膠原病)。
●赤沈促進、CRP試験陽性、白血球数増加などの炎症症状を示す。
●ASO値が上昇し、溶連菌感染を示す。
●PR時間︵心電図︶の延長。
●胸部X線検査により心陰影の左右拡大が見られる。また、心膜の臓側葉と壁側葉との間に心エコーでエコー・フリー・スペースが見られる︵心膜腔への滲出液の貯留︶。
また、再発防止には長期のペニシリン投与が必要である。