中原中也賞
中原中也賞︵なかはらちゅうやしょう︶には、
(一)1939年から中垣竹之助の出資で3回行われたもの。受賞者には立原道造、高森文夫、杉山平一、平岡潤がいる。︵中原中也#中原中也賞参照︶
(二)1996年から行われているもの
の2つがある。ここでは2について説明する。
現行の中原中也賞は、山口市と中原中也賞運営委員会が主催し、青土社とKADOKAWA︵社内ブランド・角川書店︶が後援する現代詩を対象とした文学賞である。受賞者には、正賞として高田博厚が制作した中原中也の首のブロンズ像︵第11回より。第10回までは受賞作の英訳本出版︶及び副賞として100万円が授与される。候補作は、著者本人の公募作品及び出版社・報道機関等の推薦作品から選ばれる。私家版の作品が受賞することもある。
受賞作
編集第1回から第10回
編集- 第1回(1996年) 豊原清明 『夜の人工の木』
- 第2回(1997年) 長谷部奈美江 『もしくは、リンドバーグの畑』
- 第3回(1998年) 宋敏鎬 『ブルックリン』
- 第4回(1999年) 和合亮一 『AFTER』
- 第5回(2000年) 蜂飼耳 『いまにもうるおっていく陣地』
- 第6回(2001年) アーサー・ビナード 『釣り上げては』
- 第7回(2002年) 日和聡子 『びるま』
- 第8回(2003年) 中村恵美 『火よ!』
- 第9回(2004年) 久谷雉 『昼も夜も』
- 第10回(2005年) 三角みづ紀 『オウバアキル』
第11回から第20回
編集
●第11回︵2006年︶ 水無田気流 ﹃音速平和 sonic peace﹄
●候補作
●藤原安紀子 ﹃音づれる聲﹄
●手塚敦史 ﹃詩日記﹄
●廿楽順治 ﹃すみだがわ﹄
●利岡正人 ﹃早起きの人々﹄
●齋藤恵美子 ﹃最後の椅子﹄
●辻和人 ﹃息の真似事﹄
●第12回︵2007年︶ 須藤洋平 ﹃みちのく鉄砲店﹄
●候補作
●多和田葉子 ﹃傘の死体とわたしの妻﹄
●大谷良太 ﹃薄明行﹄
●キキダダマママキキ ﹃死期盲﹄
●望月遊馬 ﹃海の大公園﹄
●安川奈緒 ﹃MELOPHOBIA﹄
●館路子 ﹃螢、探して﹄
●第13回︵2008年︶ 最果タヒ ﹃グッドモーニング﹄
●候補作
●清水あすか﹃頭を残して放られる。﹄
●新井高子 ﹃タマシイ・ダンス﹄
●細見和之 ﹃ホッチキス﹄
●利岡正人 ﹃彼方﹄
●中塚鞠子 ﹃約束の地﹄
●関口涼子 ﹃グラナダ詩編﹄
●第14回︵2009年︶ 川上未映子 ﹃先端で、さすわ さされるわ そらええわ﹄
●候補作
●中筋智恵﹃夏虫の巣﹄
●小川三郎 ﹃流砂による終身刑﹄
●松本秀文 ﹃白紙の街の歌﹄
●高岡力 ﹃新型﹄
●浅野言朗 ﹃2の6乗=64/窓の分割﹄
●鳥居万由実 ﹃遠さについて﹄
●第15回︵2010年︶ 文月悠光 ﹃適切な世界の適切ならざる私﹄
●候補作
●山田亮太﹃ジャイアントフィールド﹄
●大江麻衣﹃道の絵﹄
●なかにしけふこ﹃The Illuminatated Park 閃光の庭﹄
●八柳李花﹃Beady-fingers.﹄
●尾中俊介﹃カルデサック﹄
●浦歌無子﹃耳のなかの湖﹄
●第16回︵2011年︶ 辺見庸 ﹃生首﹄
●候補作
●高橋正英﹃クレピト﹄
●塚越祐佳﹃越境あたまゲキジョウ﹄
●清中愛子﹃宮の前キャンプからの報告﹄
●管啓次郎﹃Agend’Ars﹄
●高谷和幸﹃ヴェジタブル・パーティ﹄
●陶原葵﹃明石、時、﹄
●第17回︵2012年︶ 暁方ミセイ ﹃ウイルスちゃん﹄
●候補作
●八柳李花﹃サンクチュアリ﹄
●手塚敦史﹃トンボ消息﹄
●一方井亜稀﹃疾風光﹄
●江夏名枝﹃海は近い﹄
●河邉由紀恵﹃桃の湯﹄
●大崎清夏﹃地面﹄
●第18回︵2013年︶ 細田傳造 ﹃谷間の百合﹄
●候補作
●白鳥央堂﹃晴れる空よりもうつくしいもの﹄
●高塚謙太郎﹃カメリアジャポニカ﹄
●疋田龍乃介﹃歯車VS丙午﹄
●ブリングル﹃、そうして迷子になりました﹄
●望月遊馬﹃焼け跡﹄
●後藤ユニ﹃サマーバケーション・イン・マイ・ヘッド﹄
●第19回︵2014年︶ 大崎清夏 ﹃指差すことができない﹄
●候補作
●浦歌無子﹃イバラ交﹄
●カニエ・ナハ﹃オーケストラ・リハーサル﹄
●小林坩堝﹃でらしね﹄
●そらしといろ﹃フラット﹄
●峯澤典子﹃ひかりの途上で﹄
●米山浩平﹃ピノキオ﹄
●第20回︵2015年︶ 岡本啓 [注釈1][1]﹃グラフィティ﹄[注釈2][2]。
●候補作
●浅井眞人﹃仁王と月﹄
●伊藤浩子﹃wonderers﹄
●榎本櫻湖﹃空腹時にアスピリンを飲んではいけない﹄
●カニエ・ナハ﹃MU﹄
●紺野とも﹃かわいくて﹄
●高塚謙太郎﹃ハポン絹莢﹄