偽ディオニュシオス・ホ・アレオパギテース

キリスト教の神学者

: Ψευδο-Διονύσιος  ρεοπαγίτης: Pseudo-Dionysius Areopagita5-6

Corpus Dionysiacum使1734: Διονύσιος  ρεοπαγίτης: Dionysius Areopagita15: Ψευδο, : Pseudo19485531[1]


概説

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5

調6西

12112033

(一)使1

(二)4

(三)56



410 9[2] -877使西

155使

偽ディオニュシオスの思想

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姿

使

天使の位階

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使3()3使9

教会の位階

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使339



















3


プロクロスとの関連

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485年アテネで死んだプロクロスが属する後期プラトン主義はプラトン哲学を一種の宗教に造り変えた思潮である。プロクロスはギリシアの多神教の優れた護教論を造り出し、成功しつつあるキリスト教から古代ギリシア宗教に回帰することを目指した。神秘的な力である神による、偉大な宇宙の体系が存在し、その神秘的な力によって人間は、この神的な宇宙の中で、神に近づくことができることを示そうとした。偽ディオニュシオスは、キリストの真理を示すためにプロクロスのこのような思想をあえて用いた。それは、この多神教的な宇宙論を、神によって造られたものとしての宇宙観へと造り変えるためであった。この神の秩序ある宇宙においては、すべての力が神を賛美し、偉大な調和、宇宙の和合を示す。この和合は、セラフィム天使大天使から始まり、人間とすべての被造物に及ぶ。我々はここに、ディオニュシオスの思想の本質的な特徴を見いだすことができる。ディオニュシオスの思想は、何よりもまず宇宙の行う賛美である。全被造物が神を語り、神を賛美するのである。このように被造物が神への賛美であるために、偽ディオニュシオスの神学は典礼的な神学となっている。我々人間は、考察によってだけでなく、何よりも賛美することによって神を見いだすのだということを偽ディオニュシオスは示している。[3]

著作(日本語訳)

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  • 『中世思想原典集成 (3)』上智大学中世思想研究所 平凡社 - 『天上位階論』/『神秘神学』/『書簡集』
  • 『ギリシア教父の神秘主義 キリスト教神秘主義著作集 <1>』教文館 - 『神名論』/『神秘神学』

脚注

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  1. ^ 熊田 2014, p. 287.
  2. ^ 熊田 2014, p. 288.
  3. ^ 教皇ベネディクト十六世の137回目の一般謁見演説 偽ディオニュシオス・アレオパギテス カトリック中央協議会(2008年5月14日)2018年9月6日閲覧。

参考文献

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関連項目

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外部リンク

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