原子力戦争』(げんしりょくせんそう)は、黒木和雄監督、原田芳雄主演の日本映画。1978年2月25日公開。文化企画プロモーション=日本アート・シアター・ギルド(ATG)提携作品。DVD版はサブタイトルにLost Loveが付くが、劇場公開版のタイトルには付いていない。

概要

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スタッフ

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キャスト

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ストーリー

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舞台は原発利権で潤う福島県のとある漁港。ある日、漁港近くの大浜海岸に心中死体が上った。男は福島第一原発で働く技術者、女は漁港の有力者の娘で、東京の大学に行っているはずだった。ほどなく東京から1人の男(坂田)がやって来る。母の三回忌のため実家に帰ったきり半月経っても戻ってこない女を探しにやって来たという。実は男は女のヒモで、大学に行っているはずの女は男の手管で風俗業で働かされていた。その女が何の関係もないはずの福島第一原発で働く技術者と心中していた――。時を同じくして福島第一原発では原子炉の運転が停止し、斯界の権威とされる原子力研究所の教授(神山)が検査のために訪れていた。心中事件の背後には何らかの謀略が隠されていると睨んだ大手新聞社の所員2人だけしかいないちっぽけな出張所の所長(野上)は坂田を焚きつけてその真相解明に挑む……。

原作

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元々は筑摩書房の総合雑誌『展望』1976年1月号から4回に渡って連載されたもので(連載時のタイトルは「『原子力』戦争」)、加筆修正の上、1976年7月、筑摩書房より刊行。本作の原作とはされるものの、映画とはストーリーも人物設定も異なっており、テレビドキュメンタリーのディレクター・大槻俊郎が原子力開発をめぐる闇と格闘するドキュメント・ノベルの体裁を取っている(初版本の帯には「ドキュメンタリー・チャレンジ」とも記されていた)。書籍化に当たり田原による美浜原子力発電所に対する追加取材が加えられており、こちらは完全なノンフィクション。

田原は本書のドキュメント・ノベルというスタイルについて筑摩書房版の「あとがき」で「原子力船「むつ」の漂流事件がきっかけで、何とも感触のない「原子力」なるものの臍を掴みたいと思って歩きはじめたのが、一年以上の試行錯誤の末、こんな(原文傍点)かたちになったのです」と述べている。また刊行から35年後の2011年、ちくま文庫で再刊された際は「推進派も反対派も出来る限り取材した。当時私のような取材をしたルポタージュや本は少なかった」と振り返っている。

注・出典

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(一)^ ︿20116ISBN 9784480428462 

(二)^  No. 16 . . 2022125

(三)^ 20068151 

(四)^ YouTube2016617

(五)^ ab20137190 

(六)^ Best Of YOSHIO HARADA   . . 2022125

(七)^  Lost Love KING RECORDS OFFICIAL SITE 

(八)^  15932011968-69