多義語
漢字一字の例
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例えば、﹁経﹂という字は、以下のように多方面に亘っており、全く異なる意味を持っている。
●縦糸︵用例‥東経、経緯︶
●治める︵用例‥経営、経済、経綸︶
●平常︵用例‥経常︶
●通る︵用例‥経由、経過︶
これらの意味は、前後に来る漢字を見て判別することになる。
当用漢字や常用漢字の制限で、結果的に多義になる場合がある。たとえば、﹁奇蹟﹂などに使われる﹁蹟﹂の字は、常用漢字から外れたため、多くの場合、﹁奇跡﹂と書き換えられる。このような場合、﹁跡﹂の漢字は﹁蹟﹂の意味合いを併せ持つことになる。
漢字二字の例
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例えば、﹁養生﹂という熟語は、以下の異なる意味を持っている。
●体を大事にする、保養
●土木工事で固まらないコンクリートを保護する、建築で柱や壁に傷がつかないよう保護する
﹁反射﹂﹁義理﹂﹁生理﹂﹁一物﹂﹁遺憾﹂﹁結構﹂といった語もあげられる。
語句の例
編集例えば「遺憾の意を表する」という語句は、以下の異なる意味を持っている。
- 申し訳ないという気持ちを表明する
- 相手を非難する気持ちを表明する
これらの意味は、前後の文脈を見て判別することになる。
日本語の例
編集日本語の「首」という語は、「頭」「頭と体をつなぐ細い部分」と「解雇、罷免」という、全く異なる意味を持つ。どちらの意味かは文脈で判断することになる。尚、別の字に書き換えて区別する場合には、「頭と体をつなぐ細い部分」は『頚』、「解雇、罷免」は『免』となる。
英語が日本語の文脈で使用され、『国家試験をパスした』という文の場合、「国家試験に及第した」とも「国家試験を回避した」とも解釈できてしまう。
英語の例
編集- "light"という語は、以下の意味を持つ。
- 光、光源
- 軽い