天津麻羅
| 天津麻羅 | |
|---|---|
| 神祇 | 天津神 |
| 全名 | 天津麻羅 |
| 神格 | 製鉄・鍛冶 |
| 神社 | 立岩神社等 |
概要
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﹃古事記﹄では岩戸隠れの段に登場する。﹁鍛かぬ人ち天津麻羅を求まきて﹂とあるだけで、何をしたのかは書かれていない。その前に﹁天の金山の鉄はがねを取りて﹂とあることから、伊い斯し許こ理り度ど売め命が八咫鏡を作るための製鉄を行ったとも考えられる。また、﹃日本書紀﹄の正伝には、天あめ鈿の女う命ずが茅纏の矛を手にしたという記述があり、それを作った者の記述がないことから、天津麻羅は矛を作ったとも考えられる︵第一の一書では石いし凝こり姥ど命めが日矛を作ったとある︶。
﹃先代旧事本紀﹄天神本紀では、﹁物部造等の祖、天あま津つ麻ま良ら﹂﹁阿刀造等の祖、天あま麻つま良ら﹂﹁倭やま鍛との師かぬち等の祖、天あま津つま真う浦ら﹂﹁笠縫等の祖、天あま津つま麻う占ら﹂とあり、これらは天津麻羅と同神と考えられる。また、神号がついていないことなどから、天津麻羅は一神の名ではなく鍛冶集団︵またはその祖神︶の総称ではないかとする説もある。
解説
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アマツマラという神名のうち、アマツは天津神を示すものであるが、﹁マラ﹂については下記のように諸説ある。
●﹁マラ﹂は﹁目まう占ら﹂の約で、鍛冶職が年中火の色を観察するのを﹁目で占う﹂と表現したもの。[1]
●﹁マラ﹂は蒙古語の鉄の意であるとする説
●鍛冶に必要な槌を男根にみたて、男根の別称﹁マラ﹂を神名としたとする説︵ただし、摩ま羅らという言葉は仏教と共に日本に入ってきたものであり、男根の別称とされたのはさらに時代が下るものであるので、この説は後世の附会である︶
脚注
編集関連項目
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