力行
(惰行から転送)
力行︵りっこう、りきこう、りょっこう、りょくこう︶とは、鉄道において電車や機関車等のモーターやエンジンの動力を車輪︵駆動輪︶に伝えて加速、または上り勾配で均衡速度を保つこと。
通常は主幹制御器︵マスコン︶に付いているハンドル操作によって行う。自動車ではアクセルを踏んでいる状態に相当する。対してその運動エネルギーを熱エネルギーや電気エネルギーなどに変換して減速することをブレーキまたは制動といい、どちらでもない状態︵平坦ならほぼ一定速度を保つが、実際は列車抵抗のために僅かずつ速度が落ちてゆく︶を惰行︵だこう︶という。
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/c/c1/TokyoMetro10000-MS.jpg/280px-TokyoMetro10000-MS.jpg)
写真は制動最終段の奥となるマスコン・キーの抜取(ぬきとり)位置で、切(きり = 中立)位置から手前に引くと力行となる。