推量
日本語における推量表現
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日本語においては、動詞または形容詞︵未然形︶に﹁-︵よ︶う﹂﹁-︵だ︶ろう﹂をつけて表現する。否定推量の場合は、﹁-まい﹂をつけて表現する。ただし、最近では意志や勧誘と区別するために、﹁-だろう﹂﹁-ないだろう﹂を使用することが多くなっている。
●肯定推量
●彼は家に帰ろう︵彼は家に帰るだろう︶
●日が暮れよう︵日が暮れるだろう︶
●この林檎は甘かろう︵この林檎は甘いだろう︶
●否定推量
●私は海へ行くまい︵私は海へ行かないだろう︶
●私はまだ寝まい︵私はまだ寝ないだろう︶
古語では、肯定推量として﹁む﹂のほか、﹁むず﹂︵﹁むとす﹂に由来、現代も﹁-ず﹂が一部方言に残る︶、現在の状況を推量する﹁らむ﹂︵東海東山方言﹁ら﹂の起源︶、過去推量﹁けむ﹂、﹁べし﹂︵元は当然を表現し、東日本方言の﹁べ﹂として残る︶、否定推量として﹁じ﹂、﹁まじ﹂︵上代には﹁ましじ﹂、﹁-まい﹂の起源︶などが用いられた。﹁む﹂は中古以降、﹁ん﹂または﹁う﹂と表記される曖昧な発音に変化し、室町時代以降は﹁う﹂となった。