歌物語
和歌にまつわる説話を集成した物語文学
概要
編集成立と発展
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歌物語の成立には諸説あるが、﹃万葉集﹄の﹁左注﹂や、﹃古今和歌集﹄などに見られるような、和歌の﹁詞書﹂に記された出来事との関係が指摘される。例えば﹃伊勢物語﹄は﹃古今和歌集﹄と重複する和歌を含むが、﹃古今集﹄の詞書を改変したと考えられる章段や、﹃古今集﹄において隣同士に配列された和歌同士で一つの物語を作ったと考えられる章段が確認できる。
このような歌物語は、次第にその詞書にあたった部分が長大化していくことにつながった。また、その歌物語の作品そのものが、﹃源氏物語﹄など後の作品に影響を与えたものも多い。﹃源氏物語﹄は﹁歌物語﹂とは言えない長大な作品であるが、﹃伊勢物語﹄の影響を色濃く受けており、その表現にも引き歌[2]のみならず、和歌の措辞を多く用いた作品である。
主な歌物語
編集注
編集関連項目
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