気象通報式(きしょうつうほうしき)とは、観測点の気象状況を記号化して表現したデータである。各気象観測点における気象観測点の状況を、国際的に通報する場合に利用される。

種類

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GPV



 (SEISMO)

GPV GRIB,  BUFR)

 CREX



3

国際気象通報式

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WMOICAOIAEAIMO1CREX
日時表記:協定世界時(UTC Coordinated Universal Time)を使用する。日本では、国内向けの一部を除き、UTCによって作成される。 

地上実況気象通報式 (SYNOP)

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:

AAXX 01004

47401 04060 80301 10106 20081 30200 40196 56001 60012 71082 887//

333 20039 4/012 70055=



AAXX = 

01004 =  (01),  (00),  (4)  (UTC) 

 0,1 = m/s 3,4 = 


:2+3

:
1: (0-2) /  (3-4)

2: (1-3) /  (4-7)

3:

4-5:


1:

2-3:10

4-5:


1:1

2:00/1

3-5:0.1



1:2

2:(00/1)

3-5:0.1


1:3

2-5:0.1


1:4

2-5:0.1


1:5

2:30-3:/4:/5-8:

3-5:


1:6

2-4:1mm 990-9990.1-0.9mm

5:16212

0WMO使使


1:7

2-3:

4-5:


1:8

2:

3:

4:

5:

333 
0使

11 

22 

44 cm
2 

77 24*0.1mm

en:SYNOP (SYNOP)

海上実況気象通報式 (SHIP)

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海上実況気象通報式は、海上で船舶が行なう気象観測の結果を通報するものである。基本的なフォーマットは地上実況気象通報式 (SYNOP) と同一であるが、観測地点の位置情報が付加されている。形式は以下のとおり。

緯度 経度 雲と風 温度 気圧 気圧変化 降水量 天気 雲の状況
例:
99LLL Qoooo 80301 10106 30200 56001 60012 71082 887//=
本体の前にはヘッダが付く
各項目の意味は以下のとおり
緯度
1-2桁目:99固定
3-5桁目:0.1度単位の緯度
経度
1桁目:Q固定
2-5桁目:0.1度単位の経度

残りの形式はSYNOPと同一である。

定時飛行場実況気象通報式 (METAR)

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METARSPECIICAOWMO 使

METAR ICAO          



METAR RJAA 061200Z 02020G35KT 3500 TSRA BR FEW003 BKN015 BKN020 SCT020CB 18/17

Q1001 WS ALL RWY TEMPO 2000 +TSRA BR RMK(*****)=

 (UTC) 

(*****) 



ICAO4


1-2 

3-4 

5-6 

7Z


1-3 10

4-510

6G10

7-8 6









QNH








Annex III Meteorological Service for International Air-Navigation. (ICAO Doc. AN-3)

Manual on codes volume I-1 (WMO-No.306)

en:METAR (METAR)

SPECI(特別飛行場実況気象通報式)

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METARSPECI

国内気象通報式

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WMO

航空気象通報式

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使 (METAR) (SPECI) AIREPAMDARTAFARFORROFOR

METAR/SPECI

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定時観測の気象通報式をMETAR、天候の悪化または好天により気象状態がしきい値を超えた際などに行われる特別観測の気象通報式をSPECIという。


METAR/SPECISCAN

METAR/SPECI

METAR
00西30
SPECI便

METAR/SPECIAIP(Aeronautical Information Publication)

TAF(運航用飛行場予報気象通報式)

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TAF (FM-51 TAF) 沿

20081153012TAFTAF
9TAF-S927TAF-L272013101730

2724-3000061218UTC6463
  • TAFは、予報の対象とする空港が予め決められている。これは、基本的に国際線を前提としているためで、日本ではAIP(Aeronautical Information Publication)で報じる飛行場が定められている。同様に、地域航空協定などでも提示されて初めて、国際航空固定通信網を通じて配信される。従って、すべての空港にTAFが存在するわけではない。
  • 香港国際空港の飛行用飛行場予報(TAF)

TREND(着陸用飛行場予報気象通報式)

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TRENDMETARTREND[1]西METARTAF2

VOLMET(ボルメット放送用飛行場予報気象通報式)

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VOLMET西SIGMET

305

927

SCAN(航空気象観測所実況気象通報式)

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日本国内でのみ使用する通報式。気象庁の観測所ではなく、委託観測を行っている飛行場で報じられる形式である。コードの配列はMETAR/SPECIと同じ。国際交換の対象にならない。METAR/SPECIが報じられない、主に便数の少ない空港で用いられる。

ROFOR(航空路予報気象通報式)

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航空路の予報を報じる通報式。日本及び周辺国では、平文または、通報式と平文混合形態で通報される。

なお、通報コードの形態が空域予報(ARFOR)と一部を除いて共通であることから、2009年または2010年に技術規則が改正され、METAR/SPECIのような形で統合される。

日本の近隣では、イランなどアラビア半島地域で使用されている。

CODAR(機上実況気象通報式)

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この通報式は日本で使用していない。国外では使用しても国内向けになる。ICAO刊行物 Doc.4444にあるAIREP、および衛星等を経由して報じるAMDARが多用される。

脚注

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  1. ^ 2010年10月21日00UTCより適用される AIP-Japan 2010年9月23日付

外部リンク

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