河野一郎 (翻訳家)
人物・来歴
編集
兵庫県芦屋市出身[1]
︵大阪府出身とも[2]︶。1947年︵昭和22年︶東京高等師範学校附属中学校、1951年︵昭和26年︶東京外事専門学校卒業[3]。
1954年︵昭和29年︶東京外国語大学外国語学部英米語学科卒業 [1][2]。
1958年に一橋大学講師[2]。
1961年に東京外国語大学講師[2]。
1964年にカリフォルニア大学客員教授[2]。
1970年に東京外国語大学教授を経てフェリス女学院大学教授[2]。
フェリス女学院大学教授、東京外国語大学教授をつとめる[1]。
1964年︵昭和39年︶から1965年︵昭和40年︶、アメリカ・カリフォルニア大学サンディエゴ校客員教授[1]。
1981年︵昭和56年︶、﹁ごみすて場の原始人﹂で[2]旺文社児童文学翻訳賞[1]。
横浜市栄区に在住[2]していた。2023年1月6日、老衰のため死去。93歳没[4]。
著書
編集- 『翻訳上達法』(講談社現代新書) 1975
- 『翻訳教室』(講談社現代新書) 1982
- 『ねずたんとねこたん』(佐々木マキ絵、講談社) 1986
- 『どうぶつなぜなぜばなし ぞうのはなはなぜながいなど3話』(村上勉ほか絵、講談社のおはなし絵本館) 1990.7
- 『英語の歌』(岩波ジュニア新書) 1991.2
- 『英語の詩』(岩波ジュニア新書) 1992.11
- 『翻訳のおきて』(DHC) 1999.3
- 『誤訳をしないための翻訳英和辞典』(DHC) 2002、増訂版2017
- 日本語版監修
- 『オックスフォード世界英語文学大事典』ジェニー・ストリンガー編(DHC)2000.9
- 浦谷計子,加藤俶子,工藤惺文,浜田陽子,梶山あゆみ,木村ふみえ,近藤三峰,広瀬美智子訳
翻訳
編集
●サマセット・モーム﹃アシェンデン モーム短篇集﹄︵全集17・新潮社︶1955、のち新潮文庫︵2分冊)
●新版﹃アシェンデン 英国秘密情報部員の手記﹄(ちくま文庫) 1994
●トルーマン・カポーティ﹃遠い声 遠い部屋﹄︵新潮社︶1955、のち文庫︵改版︶
●トルーマン・カポーティ﹃夜の樹 / ミリアム﹄︵斎藤数衛共訳、南雲堂︶ 1957、新版1986
●トーマス・ハーディ﹃ハーディ短篇集﹄新潮文庫 1957、のち改版
●新版﹃呪われた腕―ハーディ傑作選﹄村上柴田翻訳堂・新潮文庫 2016
●ジャック・アイアムズ﹃のぞかれた窓﹄東京創元社︵クライム・クラブ︶1959
●サマセット・モーム﹃太平洋 モーム短篇集﹄︵新潮文庫) 1960、のち改版、他に﹁全集15﹂新潮社
●アガサ・クリスティ﹃アクロイド殺害事件﹄︵世界推理名作全集6中央公論社︶ 1960、のち嶋中文庫
●ダシール・ハメット﹃血の収穫﹄︵世界推理名作全集10中央公論社︶1960、のち文庫、嶋中文庫
●ドロシー・L・セイヤーズ﹃疑惑 アリババの呪文﹄短編︵世界推理名作全集8中央公論社︶1960、のち嶋中文庫、グーテンベルク21
●ロレンス・ダレル﹃黒い本﹄︵中央公論社︶1961、のち中公文庫︵改版︶
●エミリー・ブロンテ﹃嵐が丘﹄︵中央公論社、世界の文学︶1963、のち文庫
●シャーロット・ブロンテ﹃ジェイン・エア﹄︵中央公論社、世界の文学 新集︶1968
●トマス・ハーディ﹃テス / アリシアの日記 / 呪われた腕 / 妻ゆえに 世界文学全集﹄︵河出書房新社︶ 1968
●ヘンリー・ミラー﹃ネクサス﹄︵集英社、世界文学全集︶ 1965、のち新版。他に﹁読書の自由の擁護﹂
●ジョン・アップダイク﹃農場﹄︵河出書房新社︶ 1969、新版1977
●アラン・シリトー﹃長距離走者の孤独﹄ 丸谷才一共訳︵集英社︶ 1969、のち新潮文庫︵改版︶、集英社文庫
●アラン・シリトー﹃屑屋の娘﹄橋口稔共訳︵集英社︶ 1969、のち文庫
●ヘンリー・ミラー﹃南回帰線﹄︵講談社︶ 1970、のち講談社文庫、講談社文芸文庫
●ヘンリー・ミラー﹃わが生涯の日々﹄︵講談社︶ 1971
●テネシー・ウィリアムズ﹃呪い﹄︵志村正雄共訳、白水社︶ 1972、のち白水Uブックス
●カーソン・マッカラーズ﹃心は孤独な狩人﹄︵新潮文庫︶ 1972、のちグーテンベルク21
●エドガー・アラン・ポー﹃ポオ小説全集﹄︵創元推理文庫 全4巻︶ 1974。訳者の一人、元は﹁全集﹂東京創元社
●カール・サンドバーグ﹃サンドバーグ詩集﹄︵安藤一郎共訳、新潮文庫︶ 1974
●アラン・シリトー﹃華麗なる門出﹄︵集英社︶ 1974
●﹃世界の文学19 シリトー﹄︵集英社︶1976。他は﹁長距離走者﹂
●ジョン・ブレイン﹃朝までいっしょに﹄︵集英社︶ 1977
●ウォルター・デ・ラ・メア﹃魔法のジャケット﹄︵旺文社ジュニア図書館︶ 1977
●テッド・ヒューズ﹃クジラがクジラになったわけ﹄︵篠原勝之絵、旺文社ジュニア図書館︶ 1979、岩波少年文庫 2001
●クライヴ・キング﹃ごみすて場の原始人﹄︵スズキコージ画、旺文社創作児童文学︶ 1980
●キング﹃南へ行った町﹄︵藤原邦久絵、旺文社創作児童文学︶ 1982
●アラン・シリトー﹃悪魔の暦﹄︵集英社︶1983
●ヘレン・ピアス、マイケル・フォアマン絵﹃ニョロロンとガラゴロン﹄︵講談社の翻訳絵本︶ 1984
●D・H・ロレンス﹃ロレンス短篇集﹄︵編訳、岩波文庫︶ 1986.1
●ジョン・ゴールズワージー﹃りんごの木 / 人生の小春日和﹄︵岩波文庫︶ 1986.12
●スーザン・ヒル﹃黒衣の女﹄︵ハヤカワ文庫︶ 1987、のち改版
●ライマン・フランク・ボーム、牧野鈴子絵﹃オズのまほうつかい﹄各︵講談社のおはなし童話館15︶ 1991.8
●ヒュー・ロフティング、村上勉絵﹃ドリトル先生ものがたり﹄
●﹃イギリス民話集﹄︵編訳、岩波文庫︶ 1991.10
●﹃カポーティ短篇集﹄︵編訳、ちくま文庫︶ 1997.2
●ウィリアム・ハドソン﹃緑の館 熱帯林のロマンス﹄︵ちくま文庫︶ 1997.12
●﹃対訳 英米童謡集﹄︵編訳、岩波文庫︶ 1998.8
●ホリー・ケラー﹃ファルファリーナとマルセル﹄︵岩波書店 大型絵本︶ 2006