溶解度
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溶解度︵ようかいど、solubility︶とはある溶質が一定の量の溶媒に溶ける限界量を言う。飽和溶液の濃度である。通常、溶ける溶質の質量[g]や、飽和溶液100 gに溶けている溶質の質量[g]などで表す。本来は無名数であるが、一般に[g/100g-溶媒の化学式]等の単位を付して表す。この場合、溶媒が水なら[g/100g-H2O]となる。溶解度は温度によって変化し、固体に関しては、例外もあるが、温度が上がると溶解度が上がるものが多い。
気体の溶解度は一定温度で、1 atm︵1気圧︶の気体が溶媒1 mlに溶ける体積を標準状態︵STP︶に換算して表す。この溶解度は温度によって変化する。
化学の金言として﹁似たものは似たものを溶かす﹂と言われる[1]。これが意味するところは、極性分子は極性分子︵水︶に溶解し、非極性分子は非極性溶媒︵例︶油に溶解するという傾向のことである。このため溶媒同士でも水と油は溶けあわず分離し、水とエタノールではよく混和する。
出典
編集- ^ L.F.フィーザー、K.L.ウィリアムソン 2000, p. 34.
参考文献
編集- L.F.フィーザー、K.L.ウィリアムソン『フィーザー/ウィリアムソン有機化学実験』(第8版)丸善、2000年。ISBN 4-621-04734-5。 Organic experiments, 8th ed, 1998.