濁音(だくおん)とは、日本語音節の内、仮名濁点(゛)を付けた表記を正書法とするものをいう。

概要

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伝統的には次のような五十音図において清音に対立するガザダバ行の音である。

またその拗音を含むことがある。

ぎゃ ぎゅ ぎょ
じゃ じゅ じょ
ぢゃ ぢゅ ぢょ
でゃ でゅ でょ
びゃ びゅ びょ
ぎぇ
ぐぁ ぐぃ ぐぇ ぐぉ
ぐゎ
じぇ
ずぃ
どぁ どぃ どぅ どぇ どぉ
でぃ でぅ

/ɡ//ŋ/

使


名称の由来

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清音・濁音の区別は中国の伝統的な言語学である音韻学清濁に由来している。音韻学ではナ行・マ行の子音(鼻音)やラ行子音(流音)、ヤ行・ワ行の子音(半母音)も濁音に分類されている。

音声学的な特徴

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(一)調使使使使使

(二)

(三)使

(四)使

表記

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現代の表記では濁音は対応する清音に濁点(゛)を付して書かれるが、歴史的には濁点を使用していない表記も存在している。また、変体仮名の清音に濁点を付けて対応する濁音を表す表記も存在している。

連濁

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2

++


濁音の作品

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  • 方言詩人の伊奈かっぺいは、津軽弁には濁音に変わる語が多いことを利用して、全て濁音だけからなる方言詩を作ったことがある。
  • 特撮番組『仮面ライダークウガ』の怪人が使う架空言語「グロンギ語」はほとんどが濁音で構成される。

関連項目

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