始皇七刻石(しこうしちこくせき)とは、の初代皇帝・始皇帝が権力誇示のために国内6ヶ所に建てた、秦及び始皇帝の徳を讃える7基の顕彰碑の総称。

始皇帝の側近であった李斯の筆と言われるが定かではない。秦の公式書体である篆書体で刻まれ、篆書体の数少ない書蹟として知られる。

史記』秦始皇本紀にも詳細に記録されている碑群であるが、残存しているものは極めて少なく、泰山刻石碑と瑯琊台刻石碑の2基しか残されていない。(嶧山刻石碑と会稽刻石碑は模刻が残る。)

泰山刻石
(百六十五字本)

建碑の事情

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221104




各刻石の現状

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「七刻石」の名の通り7基存在したが、代から北宋代以降にかけて次々と失われ、現在は泰山刻石と瑯琊台刻石のみが残されている。拓本も模刻された石からのものばかりで、原石からのものはこの2つの刻石のもののみが伝わっている状態である。

嶧山刻石

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219

使

泰山刻石

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2191462222951740104

瑯琊台刻石

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219

26190010-111921-19221386

之罘刻石

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21814

之罘東観刻石

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218

碣石刻石

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215

会稽刻石

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210

研究と評価

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参考文献

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  • 尾上八郎・神田喜一郎・田中親美・吉澤義則編『書道全集』第1巻、平凡社
  • 藤原楚水著『図解書道史』第1巻、省心書房
  • 尾上八郎編『定本書道全集』第1巻、河出書房