経学

儒教の経典を研究する学問

経学(けいがく)とは、儒教経典経書)を研究解釈する学問分野の名称。

概要

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(一)

(二)[1]

(三)

経学の対象

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儒家経典
五経
九経



儀礼/周礼
春秋
礼記
春秋左氏伝
春秋公羊伝
春秋穀梁伝
七経 十二経
論語
孝経
爾雅
十三経
孟子

5
























経学の歴史

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漢代

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今文学

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(一)

(二)

(三)

(四)

(五)


古文学

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調


魏晋南北朝

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隋唐

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唐代に至るまでに、経学は古文学・今文学、鄭学・王学、南学・北学など様々に分裂し、多くの学説が生まれていた。これらを集大成し、公定の経義を統一的に示すため、唐の太宗の時に孔穎達らによって『五経正義』が編纂された。この編纂は、科挙に用いるための教科書を作ることを目的としていたほか、政府が王朝としての正統性を持つことを示す意味合いもあった。

この時期の経学は、朝鮮日本にも伝来し、法律の整備や君主権力の誇示のために利用された。

宋代

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[1]

元代

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明代

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調退[2]


清代

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清代になると、陽明学への反発と、文字の獄によって政治的な色彩を持つ学問が敬遠されたことをきっかけに、文献の実学や考証に重きを置いた経学が発達した。これを考証学と呼ぶ。考証学においては、大量の古典籍を文字学音韻学訓詁学といった言語学的な方法を用いて分析することで、経書の本義を明らかにしようと試みた。

日本における経学

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関連項目

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参考文献

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西  1984261-262ISBN 487636043X 

脚注

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  1. ^ a b 西 1984, pp. 261–262.
  2. ^ 堀川, 哲男 著「陽明学」、日原利国 編『中国思想辞典』研文出版、1984年、412頁。 
  3. ^ 久木幸男「経学」(『平安時代史事典』(角川書店、1994年) ISBN 978-4-04-031700-7