絶句(ぜっく)は、漢詩における近体詩の代表的な詩型の一つ。4句から成る。

概要

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57

(1)(2)(2)(1)4

平と仄

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12

2


型式

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平字を○で、仄字を●で、合わせて押韻を示せば、

五言絶句仄起式
●●○○●
承  ○○●●○
○○○●●
結  ●●●○○
五言絶句平起式
○○○●●
承  ●●●○○
●●○○●
結  ○○●●○
七言絶句平起式
○○●●●○○
●●○○●●○
●●○○○●●
○○●●●○○
七言絶句仄起式
●●○○●●○
○○●●●○○
○○●●○○●
●●○○●●○

杜甫の詩題としての「絶句」

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「詩聖」杜甫が詠んだ無題の詩も「絶句」と呼ばれる。

絶句
原文 書き下し文 通釈
江碧鳥逾白 江は碧にして 鳥は逾(いよい)よ白く 川の水は深緑で鳥はますます白く見え
山青花欲燃 山は青くして 花は燃えんと欲す 山は新緑で花は燃えさからんばかりに赤く見える
今春看又過 今春 看(みすみ)す又過ぐ 今年の春も見ているうちにまたもや過ぎ去ろうとしている
何日是歸年 何れの日か 是れ帰る年ぞ 一体いつになれば故郷に帰れる年がくるというのか

関連項目

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