自己免疫性低血糖(じこめんえきせいていけっとう)とは、インスリンインスリン受容体膵島β細胞に対する自己抗体の働きによって起こる低血糖状態のことである。インスリンに対する自己抗体による場合、インスリン自己免疫症候群と呼ばれる。

インスリン自己免疫症候群

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31970[1]

疫学

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199927324489%

360

遺伝性

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96%HLA-DR4HLA-DR443%DRB1*0406/DQA1*0301/DQB1*030214%DRB1*0406[]T

病態生理

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4-6-SH[?]

-SHS-Sαβ漿

IgG2

臨床症状

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30%40%3180%25%

検査

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漿1,000pmol/mL150,000pmol/mLC-漿C-C-

治療

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頻回に食事(1日6回など)をしたり、低血糖発作時以外には甘い食物を避けるなどが推奨されている。食後のインスリンレベルを下げるために、αグルコシダーゼ阻害薬が役立つこともある。

予後

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34-12

インスリン受容体に対する自己抗体

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インスリン受容体への自己抗体は、通常は他の自己免疫疾患(全身性エリテマトーデスシェーグレン症候群など)極度のインスリン抵抗性症候群Bを持つ患者に見出される。低血糖は、受容体抗体によるインスリン様作用による。

膵島β細胞に対する自己抗体

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膵臓ランゲルハンス島のβ細胞刺激抗体の存在が、低血糖患者やインスリン依存型糖尿病患者において報告されている。この自己抗体の作用は不明である。

脚注

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  1. ^ DIABETES NEWS No.104 東京女子医科大学病院糖尿病センター発行

関連項目

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