興行
鑑賞、観戦を主な目的とした観客を集めるための催事
(興行師から転送)
概要
編集興行の内容
編集など
事業分類
編集
日本において興行に関する事業は、総務省統計局の﹁日本標準産業分類﹂︵平成26年4月1日施行︶に基づき、大分類﹁生活関連サービス業、娯楽業﹂の中分類80﹁娯楽業﹂として分類される。そのうち主に、分類番号802﹁興行場︵別掲を除く︶、興行団﹂に興行に関する業種が配置されている[1]。
興行を主催する事業者︵興行主、興行者︶を英語でプロモーターと呼ぶ[2]。
- 興行場の例
- 興行団の例
- 興行場を持たずして、興行を企画する事業者(コンサートプロモーターズ協会所属企業など)
- 自ら持つ興行場で公演する、あるいは契約により出演する劇団・歌劇団
- 俳優、舞踊家、落語家、またはそれらが所属する芸能事務所
- プロ野球等のプロスポーツチーム、プロレス団体
法律
編集現代のスポーツ興行
編集暴力団との関係
編集
狭い区域にたくさんの観衆を集めるという構造上の特質から、暴力による妨害に弱いため、古くから不良を手なずける意味もあって、ヤクザ者・暴力団との腐れ縁があり、またヤクザ自身が興行を手がけることも多かった。山口組の田岡一雄は昭和20年代の雑誌には﹁売り出し中の興行師﹂などと紹介されている。
当時の雑誌では宮城県仙台の高橋興行部︵歌舞伎座︶。栃木県宇都宮の斎藤興行部、吉沢興行部。茨城
県久慈浜の丸唐興行部︵テキヤ上り[注1]︶、平市の川和徳一[注2]︵川徳興行部︶。群馬県前橋の飯久保新造、高崎の西村修︵新門一家︶[注3]。千葉県銚子の藤原清次郎︵関根組︶、飯岡の小政興行部佐久間政雄︵小政︶[注4]。埼玉県の出羽屋一家︵浦和︶鈴木専人︵王子自由劇場︶。神奈川県︵静岡県︶横浜の桑島興行部桑島一英︵横浜国際[注5]︶、横浜の鶴岡興行部鶴岡政次郎、平塚の半谷興行部︵加藤組一家[注1]︶。静岡の吉村清︵鶴岡興行部支部︶。新潟の柴田興行部︵柴田サーカス[注1]︶柴田謙一[注1]。長野の市川興行社市川勘一︵テキヤ︶[注6]。愛知県︵三重県、岐阜県︶の岡崎興行社岡崎浅次郎、成田興行部成田喜三郎[注7]。富山県高岡の山橋錦吾郎[注8]、伏木の大森玉木︵民主党野党派代議士︶。京阪神は大阪カゴ寅[注1]︵支部︶、太政官組[注1]、酒梅組興行部。神戸の山口組興行部[注1]。廣島県[注1]十日町市の宮本興行社宮本芳助。山口県下関の平田興行部、籠寅興行部二代目保良菊之助。九州では佐賀上滝興行部の上滝英、佐世保の久門興行社、飯塚の安田興行社、小倉の日活館佐々木某、福岡の新庄智雄の名前が挙がっている。
かつて存在した日本の総合格闘技興行﹁PRIDE﹂は、2006年に主催会社と暴力団との関係を﹁週刊現代﹂に報じられ、放送局やスポンサーが離れ、最終的にはイベントが消滅した。