駆虫薬︵くちゅうやく︶は寄生虫を殺すか体外に排出するために用いられる薬の一種。虫下し︵むしくだし︶ともいう。
日本では、昔からセンダンなどの植物やマクリ︵カイニンソウ、Digenea simplex︶などの紅藻が虫下しとして利用されてきた。また、インドなどでもセンダンに近縁なインドセンダン︵Azadirachta indica︶が同様の目的で民間の治療薬として利用されてきた。
パモ酸ピルビニウムはピルビニウムパモエートともいう。パモ酸ピルビニウムは蟯虫︵Enterobius vermicularis︶の駆除に有効である。この化合物は水には溶けない。また、この化合物は腸管からほとんど吸収されず、経口投与することにより、安全に腸管内で駆虫効果を奏する。