親子鍋
特徴
編集
柄の付いた小型の片手鍋である[2]。銅やアルミニウム製のほか、ステンレス製もある[2][5]。銅は、アルミニウムやステンレスに比べて熱伝導率が高いほか、比熱が大きく蓄熱性に優れるため、銅製の親子鍋を使うと玉子がふんわりと仕上がる[5]。
口径は、14センチメートルから16センチメートル[2]。底は浅く縁が開いており[1]、片手でも完成した具を丼飯の上に滑り込ませやすくなっている[2]。蓋は真ん中が盛り上がって煙突のように穴が開いているため、蒸気が逃げやすい[2]。角丼用の角型の親子鍋もある[2]。
柄は、縁から立ち上がる形のものと水平に取り付けた形のものがある[5]。木製のものが多いが[2]、焦げる恐れがあることから、プロの料理人の中には真鍮製の柄の親子鍋に布や麻縄を巻いて使用する者もいる[5]。
脚注
編集参考文献
編集
●一記者﹁洋服裁縫・手藝・料理 親子鍋と握り鮨器﹂﹃主婦之友﹄第22巻第4号、主婦之友社、1928年、125頁。
●笠井, 一子﹃プロが選んだ調理道具﹄平凡社、1995年12月1日。ISBN 9784582633054。
●荻野, 文彦 編著﹃食の器の事典﹄柴田書店、2005年6月1日。ISBN 9784388353170。
●全国調理師養成施設協会 編﹃総合 調理用語辞典﹄︵特装版︶全国調理師養成施設協会、2014年2月28日。ISBN 9784907357016。
●熊澤, 大介﹃創業明治41年 釜浅商店の料理道具案内﹄PHP研究所、2015年3月13日。ISBN 9784569822570。