貨幣石
ヌムリテス属
貨幣石︵かへいせき、Nummulites︶とは、新生代古第三紀に繁栄した大型の有孔虫である。形状が硬貨に似た円盤状であるため、ラテン語で﹁小さなコイン﹂を意味するこの名が付いた。学名を仮名表記したヌムリテスの名でも呼ばれる。
貨幣石 | ||||||||||||||||||||||||
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地質時代 | ||||||||||||||||||||||||
暁新世 - 漸新世 | ||||||||||||||||||||||||
分類 | ||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||
Nummulites | ||||||||||||||||||||||||
和名 | ||||||||||||||||||||||||
貨幣石 | ||||||||||||||||||||||||
英名 | ||||||||||||||||||||||||
Nummulite | ||||||||||||||||||||||||
下位分類 | ||||||||||||||||||||||||
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概要
編集分布
編集生活環
編集単相(n)世代のガモント、複相(2n)世代のアガモントを経る生活環を持つ。ガモントは初室の直径が1 mm、殻の直径は5~7 mm程度である。一方のアガモントは初室の直径こそ20 μmと小さいものの、最終的には最大12 cmもの殻径に成長する。貨幣石に異なる2型が存在する事を見出したのは d'Burtin 1784 であるが、これが生活環中のステージに対応すると判明したのは20世紀になってからである。
分類
編集貨幣石の出現初期に分化したのは N. fraasi、N. deserti、N. solitarius の3つの基本種であり、その後に放散し種数を増やした。現在では140種以上が知られている。
関連項目
編集参考文献
編集- 'Nummulite', Tiscali dictionary of animals [1], retrieved 17 August 2004
- 古生物学事典 日本古生物学会 編 朝倉書店(1991) ISBN 4-254-16232-4