邑美郡

日本の鳥取県(因幡国)にあった郡

邑美郡(おうみぐん)は、鳥取県因幡国)にあったである。

鳥取県邑美郡の位置(水色:後に他郡から編入した区域)

郡域

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1879年明治12年)に行政区画として発足した当時の郡域は、鳥取市の一部(秋里・江津および松並町の一部を除く千代川以東かつ浜坂、覚寺、栗谷町、上町、吉方町、吉方温泉、興南町、吉成、新、雲山、東大路、久末以西および南吉方の一部)にあたる。

歴史

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古代

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郡家は美和郷(一説に邑美郷)に置かれたとされ、因幡国の有力豪族である伊福部氏が代々郡司を務めた。また、延暦3年(784年)に成立したとされる『伊福部臣古志』によれば、同郡は因幡国最初の郡であった水依評が分割されて成立したものであるという。

和名類聚抄』に記される郡内の

  • 美和郷
  • 古市郷
  • 品治(ほんじ)郷
  • 鳥取郷
  • 邑美郷

式内社

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延喜式神名帳に記される郡内の式内社

神名帳 比定社 集成
社名 読み 付記 社名 所在地 備考
邑美郡 1座(小)
中臣崇健神社 ナカトミタカタケノ 中臣崇健神社 鳥取県鳥取市古郡家字西土居161
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中世から近世

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古代から中世にかけて主だった郡域の変更は見られないが、江戸時代正保年間以前には百谷村(ももだにむら)が法美郡に編入されたと見られる。

近世以降の沿革

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調134

西西

47141871829 - 

91876821 - 2

 - 134

51872 - 西132

101877 - 西135

111878 - 131

121879112 - 

131880 - 132

141881912 - 
 
1. 2. 3. 4. 5. 6.  11 - 19 21 - 34

221889101 - 6
  

  西

  

  

  西

  

[1]



29189641 - 

行政

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島根県邑美・法美・岩井郡長
氏名 就任年月日 退任年月日 備考
1 明治12年(1879年)1月12日
明治14年(1881年)9月11日 鳥取県に移管
鳥取県邑美・法美・岩井郡長
氏名 就任年月日 退任年月日 備考
1 明治14年(1881年)9月12日
明治29年(1896年)3月31日 法美郡・岩井郡との合併により邑美郡廃止

脚注

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  1. ^ この時点では東町、西町、湯所町、栗谷町、江崎町、馬場町、上町、中町、御弓町、大榎町、庖丁人町、掛出町、大工町頭、寺町、吉方町、元大工町、上魚町、片原一丁目、片原二丁目、片原三丁目、豆腐町、鹿野町、下魚町、下横町、下台町、玄好町、材木町、鍛治町、若桜町、本町一丁目、本町二丁目、本町三丁目、本町四丁目、三軒屋、桶屋町、職人町、二階町一丁目、二階町二丁目、二階町三丁目、二階町四丁目、茶町、新町、元魚町一丁目、元魚町二丁目、元魚町三丁目、魚町尻、川端一丁目、川端二丁目、川端三丁目、川端四丁目、四丁目尻、藪片原町、川外大工町、瓦町、今町一丁目、今町二丁目、梶川町、南本寺町、北本寺町、元鋳物師町、新鋳物師町、新品治町、丹後片原町、薬師町、大森町、川下町が存在。

参考文献

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  • 「角川日本地名大辞典」編纂委員会 編『角川日本地名大辞典』 31 鳥取県、角川書店、1982年12月1日。ISBN 4040013107 
  • 旧高旧領取調帳データベース

関連項目

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先代
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行政区の変遷
- 1896年
次代
岩美郡