鉢かづき
日本版シンデレラの昔話
(鉢かつぎ姫から転送)
鉢かづき(はちかづき)は、古典の「お伽草子」の話の一つ。鉢かづき姫、鉢かつぎ姫とも呼ばれる。
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/7/75/Princess_Hachikazuki_and_Prince_Saisho_pledge_their_love.png/220px-Princess_Hachikazuki_and_Prince_Saisho_pledge_their_love.png)
「かづき」は「頭にかぶる」という意味の古語「かづく」(被く)の活用形であり、現代語にもある「かつぐ」(担ぐ)の活用形ではない。
場合によっては「かづき」の表現を現代語に訳して鉢かぶり姫ということもある。
内容
編集![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/e/ee/Sanz%C5%8Dshi-emaki_Hachikazuki.jpg/240px-Sanz%C5%8Dshi-emaki_Hachikazuki.jpg)
近年の改変・変更
編集若君の元で住み込みで働くまでは概ね同じだが、一部の映像作品や絵本では下記の変更がなされている。
- 鉢がとれる少し前、姫を助けた若君が夜更けに姫の奏でる琴に聴き入り、姫の素性を見抜く。これまでのことを打ち明けた姫と若君は親密になるが、若君の両親は一家の世間体などから姫との婚約に猛反対する。
- 姫は若君の幸せを願い誰にも知られないように屋敷を去ろうとするが、若君は家と絶縁し地位を捨ててでも姫と添い遂げようとする。それに怒った父親が姫を切り捨てようとしたところで頭の鉢が割れ、美しく成人した姫が現れ、婚約を認められて終わる。
その後の話
編集若君の兄嫁たちと美貌や宝物や才覚を競う話がつづき、継母と不仲になって屋敷を出た父君との再会が果たされる。