1931 -  [1]

使[2]

,,[3]



略歴

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1931 

1956 

1957 

1968 

1974  Associate professor  

1982 

1990 2002

1990 2011

2011  ,


人物

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日本でアレルギー免疫療法が最初に行われたのは1958年であるが、長屋氏が免疫療法を初めて行ったのは1959年で、米国のDuke大学のアレルギー・呼吸器科のフェローの時である。1974年にカリフォルニア大学でアレルギーのフェローを教育する立場になり、その後、大学で教える傍ら、ロサンゼルス郊外にアレルギー診療所を開き、地域のアレルギー開業医とも深く接触する機会を得た。1990年帰国以後も米国で習得した免疫療法を日本でも続け、その普及をしている[4]

日本における免疫療法の治療実績と症例

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症例1

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221湿237938511(FEV1)2.66l(65.8%)1/(FEV1/VCpr)63.0%90%6[5] [6] [7]195FEV13,91l(101,3%)FEV1/VCpr94,9%80.000AU(114,550AU)1540AUIgE5,3511,135[8]

症例2

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初診時3歳の女子。1歳で全身に湿疹を発症して2歳で喘息の診断で度々点滴治療を受けた。3歳で免疫療法を始めてから2年後に5歳で行った最初のFEV1は1,23l(予測値の144,7%)でFEV1/VCprは110,8%であった。7年間の免疫療法で総累積ダニ・アレルゲン注射量は80,000AU(1年平均11,430AU)以上で1回の最高維持量420AUを受けた後でFEV1は2,71l(予測値の102,3%)、FEV1/VCPRは96,1%となり過去6年間喘息症状はない[9]

症例3

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初診時6歳の男子。生後2ヶ月で顔面に湿疹、2歳で湿疹の悪化と呼吸困難を起こして以後喘息の悪化で点滴を必要とした。初診時のFEV1は1,37l(予測値の120.2%)でFEV1/VCPRは95,1%であったが、4年間の免疫療法実施後にFEV1は予測値以下の2,11l(97,7%)でFEV1/VCPRも93,0%に減少した。本症例は免疫療法の頻度が少なく総累積ダニ・アレルゲン注射量も4年間でわずか4,300AU(1年平均1,080AU)で一回の最高維持量も234AUであったが喘息症状は否定している[9]

症例4

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561012853退FEV11.50l(51,7)FEV1/VCPR42,01FEV12,68l(94,0)FEV1/VCPR75,76320,000AU(153,330AU)900AU6FEV12,06l(76,3)FEV1/VCPR59,746[10]

症例5

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2223414,300AU1450AU[11]

症例6

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本稿では唯一の成人発症の初診時57歳の男性喘息患者で、現在72歳の高齢喘息患者にも免疫療法が有効であることを示している。喫煙歴は27~37歳の10年間1日8本吸ったが初診より20年前に止めた。1985年に“気管支炎”の再発、1989年に喘息の診断で入院し、1993年の初診前に3回入・退院を繰り返しプレドニゾロンを毎日最高量40mgを服用していた。初診後2ヶ月間はステロイドを毎日服用して喘息症状がまったくない状態で免疫療法を始めたが、免疫療法が進んで症状が改善するにつれて漸減しながら中止した。初診から1年後のFEV1の一時低下は経口ステロイドの中止によると思われる。FEV1の最高値は免疫療法開始後13年目の2006年に3,13l(予測値の129,3%)を記録し、血清IgE900から178への顕著な低下とともにダニ特異的血液テストも免疫療法開始後10年後に陰性化した。累積ダニ・アレルゲン注射量は65,000AU(1年平均4,330AU)で1回の最高維持量は1,080AUであった[12]

米国と日本での豊富なアレルギー診療の経験からの主張と指摘

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使FEV1[7]20IFEV11()FEV15~10

50AU4~83~5[13]10,000AU/mlDerf156μg/mlDerf1()10μg1,786AU[14]50AU1/353~20μg[14]50AUDerf10.28μg1/101420~1,080AU50AU8~2050AU[15]

884070~90使[16]

著書

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  • 『アレルギー:正しい治療のために』中公新書、1988年、ISBN 4-12-100873-1
  • 『減感作療法でぜんそくは治る』講談社<健康ライブラリー>、1995年、ISBN 4-06-254046-0
  • 『日本のアレルギー診療は50年遅れている:喘息も花粉症もアレルギー免疫療法(減感作療法)で治る』メディカルトリビューン、2007年、ISBN 978-4-89589-336-7

脚注

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  1. ^ 「第19回日本アレルギー学会春季臨床大会ハイライト」『日経CME』2007年、8月号、p1、日経メディカル開発公式webページ、2009年3月7日閲覧
  2. ^ [1][2]、社団法人日本アレルギー学会ホームページ、2009年12月11日閲覧
  3. ^ [3]、社団法人日本アレルギー学会ホームページ
  4. ^ 総合アレルギー学、長屋宏、福田健(編)、南山堂、2010、12
  5. ^ 長屋宏:日本のアレルギー診療は50年遅れている;喘息も花粉症もアレルギー免疫療法(減感作療法)で治る。p44,メディカルトリビューン、東京、2007
  6. ^ 長屋宏:日本の減感作療法はなぜ効かないか:アメリカのアレルギー診療と比べて。日本医事新報 4383:53-63、2008
  7. ^ a b Nagaya H,Maren S,Nagaya N:Allergy immunotherapy as an early intervention in patients with child-onset atopic astma.Int Arch Allergy Immunol 139:9-15、2006
  8. ^ よくわかる気管支喘息 ― その診療を極める、長屋宏、福田健(編)、pp177-178、永井書店、2009、11
  9. ^ a b よくわかる気管支喘息 ― その診療を極める、長屋宏、福田健(編)、p178、永井書店、2009、11
  10. ^ よくわかる気管支喘息 ― その診療を極める、長屋宏、福田健(編)、pp178-180、永井書店、2009、11
  11. ^ よくわかる気管支喘息 ― その診療を極める、長屋宏、福田健(編)、p180、永井書店、2009、11
  12. ^ よくわかる気管支喘息 ― その診療を極める、長屋宏、福田健(編)、pp180-181、永井書店、2009、11
  13. ^ 永田 真:専門医のためのアレルギー学講座IIIアレルギー疾患の原因特異的治療の実際2.アレルゲン免疫療法の意義と施行法;気管支喘息.アレルギー57:9-14,2008
  14. ^ a b Nelson HS:Allergen immunotherapy;Where is it now? J Allergy Clin Immunol 119:769-777,2007.
  15. ^ よくわかる気管支喘息 ― その診療を極める、長屋宏、福田健(編)、pp181-182、永井書店、2009、11
  16. ^ 総合アレルギー学、長屋宏、福田健(編)、p278、南山堂、2004、3