階段室
「階段室型」の住棟形式
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集合住宅の住棟形式に階段室型がある。廊下がなく、階段室から直接各戸に出入りするように設計した形式をいう[4]。日本においては同潤会アパートや昭和30年代から大量に供給された団地で多く採用されてきた。プライバシー、通風、採光などといった条件に優れている。
団地と呼ばれる建築群は多くが4-5階建てであり、エレベーターを持たず、向かい合う2戸で1つの共用階段を持っている[5]。昭和50年代後半︵1980年代︶以降は、エレベータのない階段室型プランが採用されることは少なくなった。
既存の階段室型団地をリノベーションし、後付けでエレベータを設置する事例もある[6]。
なお、集合住宅の中央部分に階段室・エレベータホールを配置し、ホールから各戸に移動できるように構築した形式は、センターコア型と呼称される[4]。
脚注
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(一)^ "階段室". 精選版 日本国語大辞典. コトバンクより2021年11月1日閲覧。
(二)^ “基準法施行令︵昭和二十五年政令第三百三十八号︶”. e-Gov法令検索. 総務省行政管理局. 2021年11月1日閲覧。
(三)^ “階段室の詳しいご紹介”. 日本銀行大阪支店. 2021年11月1日閲覧。
(四)^ ab“第2章 集合住宅の建て方および住まい方に関する調査” (pdf). 国立研究開発法人建築研究所. 2021年11月1日閲覧。
(五)^ “マンションの間取りの基本‥階段室型 マンション物件選びのポイント”. All About (2017年6月5日). 2021年11月1日閲覧。
(六)^ 階段室型住棟におけるエレベーター・共用廊下の新設︵西東京市ひばりが丘団地︶[1]、階段室型住棟におけるエレベーターの新設︵堺市向ヶ丘第一団地︶[2]