電動車椅子サッカー
(電動車いすサッカーから転送)
概要
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試合時間は前後半でそれぞれ20分ずつである。
ゴールキーパー1名を含む4名︵男女の制限はない︶からなるチーム同士で対戦し、時間内に得点した数が多いほうが勝利する。
基本的な競技規則はサッカーやフットサルと似ているが、ボールを保持している選手1人に対して、相手チームの選手が2人以上、半径3メートル以内のエリアに入ってプレーに関与すると﹁2対1︵2-on-1︶﹂という反則となる。
ただし、相手チームの2人の内の1人が自陣ゴールエリア内にいるゴールキーパーの場合は﹁2対1︵2-on-1︶﹂の反則とはならない。
自陣ペナルティーエリア内に守備側チームの選手が3人入ると反則となる。
選手は交代して退いても、アウトオブプレー中であれば主審の許可を受けて何度でも交代して再度プレーに参加できる。
用具・設備
編集歴史
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電動車椅子サッカーは、フランスで1978年、アメリカおよびカナダで1980年に誕生したスポーツで[2]、日本では1982年に北米でパワーサッカーと呼ばれていたこの競技をヒントに、大阪市身体障害者スポーツセンターにおいて始められたとされている。日本最初のチームは大阪ローリングタートル[3]。
フランスでは身体障害者の競技大会、ジュー・ド・ラヴニール︵Jeux de l'Avenir︶において1989年に公開競技として実施され、1991年の同競技会に最初の公式競技が行なわれた。1992年からは国内選手権も開催されている[4]。
誕生から20年以上の間、電動車椅子サッカーはヨーロッパ、北米、アジアの各国で、それぞれ独自のルール、用具で競技が行なわれてきた。例えば日本の電動車椅子サッカーではタイヤを切って作ったバンパーがフットガードの代わりとして使われ、ボールも直径50cmのものが用いられた。[5]これに対し、競技としての国際化をはかるため、2006年に10か国の競技団体が集まり、競技規則の統一が行なわれた[6]。
2007年には初のワールドカップが東京で開催され、アメリカ、ベルギー、フランス、デンマーク、イングランド、ポルトガル、日本の7か国が参加。優勝はアメリカ、準優勝はフランス、3位はベルギー、4位は日本。
2011年10月31日~11月6日の7日間、フランスで日本を含む世界10カ国が集まり﹁第2回FIPFAワールドカップ2011﹂が開催され、日本代表チームは5位となったが、日本協会派遣国際審判員の2名が決勝戦主審、副審を担当した[7]。
そして2017年には第3回目となる﹁FIPFAワールドカップ2017﹂がアメリカのフロリダ州で開催された。優勝はフランス、準優勝はアメリカ、日本は5位。
また、この大会の模様は、電動車椅子サッカーの日本代表選手を取材して2018年に完成したドキュメンタリー映画﹃蹴る﹄の中でも紹介された。
次回は2023年10月にオーストラリアのシドニーで4回目のW杯となる﹁FIPFA Powerchair Football World Cup 2023﹂が開催される。参加国数は10カ国(オーストラリア、イングランド、フランス、アメリカ、日本、アルゼンチン、ウルグアイ、デンマーク、アイルランド、北アイルランド)で初のラウンドロビン方式(総当たり戦)で行われる。
チーム
編集日本電動車椅子サッカー協会・所属チーム(2022年度)
北海道
- Safilva
埼玉県
- BLACK HAMERS
東京都
- レインボー・ソルジャー
- イルシオン東京
- FINE
- King fishers
千葉県
- ウイニングフェニックス
- クローバーズ
神奈川県
- YOKOHAMA Bay Dream
- Yokohama Crackers
- Yokohama Red Spirits
- F.C.WISHドリームス
- 湘南イーグルス
石川県
- 金沢ベストブラザーズ
愛知県
- DKFBCディスカバリー
長野県
- バレッツ
- FCクラッシャーズ
静岡県
- SFCデルティーズ
兵庫県
- Red Eagles 兵庫
- 兵庫パープルスネークス
京都府
- JPDソニック~京都電動蹴球団
大阪府
- 大阪ローリングタートル
- ファインフレンズ
奈良県
- プログレス奈良
広島県
- A-pfeile広島
- 広島マインツ
- ハイブロワーズ広島
福岡県
- PFC COSMO北九州
鹿児島県
- Nanchester. United 鹿児島
脚注
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(一)^ 国際電動車椅子サッカー連盟︵日本電動車椅子サッカー協会訳︶. “パワーチェアーフットボール競技規則2009和訳” (PDF). 2010年8月20日閲覧。
(二)^ 関東ブロック電動車椅子サッカー協会. “パワーチェアフットボールとは?”. 2007年12月8日閲覧。
(三)^ 高橋明 (1996年7月). “特集/障害者のスポーツ‥電動車いすサッカー”. ノーマライゼーション 障害者の福祉. ︵財︶日本障害者リハビリテーション協会. 2007年12月8日閲覧。
(四)^ “Le foot-fauteuil handisport” (フランス語). Le site officiel du football en fauteuil électrique. 2007年12月8日閲覧。
(五)^ 高橋、前掲。
(六)^ Bokobza, Florent (2007年3月6日). “Powerchair Football: A Brief History” (英語). Fédération Internationale de Powerchair Football Association. 2007年12月7日閲覧。
(七)^ FIPFA World Cup Japan October 2007 (2007年10月14日). “試合結果”. 2007年12月7日閲覧。