Astell&Kern
概要
編集製品概要
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デジタルオーディオプレーヤーおよびイヤフォン・ヘッドフォンをメインとし、一部を除き、いずれの製品も日本国内では実売︵消費税抜き︶10万円以上の高価格帯となる。
アイリバーではスタジオレコーディングで作られたマスター音源を﹁Mastering Quality Sound (MQS)﹂と定義し、CDと比べて遥かに大きなデータ量を持つマスター音源︵≒ハイレゾリューション音源︶を再生できる製品を開発・販売している[2]。DAP製品は大学などの研究機関に協力を仰ぎ[1]、イヤフォン・ヘッドフォンに関しては他社との協業で製品開発を行っている。
主な製品
編集ここでは日本で販売されているおもな製品について記載する。
DAP
編集第1世代のDAP製品
●AK100 (32GB + 増設microSDカード x2スロット)
最初の製品[3]。DACはウォルフソンWM8740を採用し、192kHz/24bitのPCMハイレゾ音源再生に対応する。DSD音源の再生は当初非対応であったが、後にファームウェアアップデートにより対応した。操作はタッチパネル式で、Android OSをベースとした独自UIとなっている︵以降の製品も同様︶。
後に数量限定でシルバーやゴールド、ワインレッドのカラーバリエーションモデルが登場した。
●AK100 MKII ︵32GB + 増設microSDカード x2スロット︶
AK100の出力インピーダンスを3Ωに変更、イコライザに﹁PRO EQ﹂などを追加した日本限定モデル。
●AK100 MKII LTD ︵32GB + 増設microSDカード x2スロット︶
AK100 MKIIのボディカラーをサファイアブルーにしたモデル。
●AK120 ︵64GB + 増設microSDカード x2スロット︶
●AK120 TITAN ︵128GB + 増設microSDカード x2スロット︶
AK120の内蔵メモリを128GBに増量し、本体にアルマイト処理を施している。ファームウェア更新でnano.RIPEの192kHz/32bit音源8曲がプリインストールされた。
第2世代のDAP製品
●AK240 ︵256GB + 増設microSDカード︶[4]
外観は非対称多面体的なデザインが特徴。DSD128︵5.6MHz/1bit︶・PCM192kHz/24bit のネイティブ再生に対応。グラウンドをL/R独立させたデュアルDAC搭載・アンプ部のバランス回路構成によりバランス出力に対応している。2.5mm4極バランス出力端子を初めて搭載し、以降の同社製品・同業他社製品も含めてポータブル製品のバランス出力端子におけるデファクトスタンダードとなっている[5][6]。 Astell&Kernはこの製品の登場を機にハイエンドポータブルプレーヤーを代表するブランドと認識されるようになった[7]。 なお、実売価格は20万円を大きく超える。
●AK240 GOLD
元々、中国市場で縁起のいい色として販売されていた。国内では20台限定で販売された。
●AK240 BLUE NOTE EDITION
ボディカラーをブルーにし、シリアルナンバーとBLUE NOTEロゴが刻印されたAK240とブルーノート・レコードアルバム75タイトルをリマスタリング・microSDに収録したアルバム75枚、全アルバムを収納するスタンドなどが付属。全世界1000台限定モデル。
●AK240 Stainless Steel
ボディをステンレス鋼に変更したモデル。
●AK Jr ︵64GB + 増設microSDカード︶
●AK100II ︵64GB + 増設microSDカード︶
●AK100II KANA HANAZAWA EDITION
AK100IIに花澤香菜オリジナルロゴをレーザー刻印、オリジナルレザーケースを同梱。また本体に﹁辿りつく場所﹂の192kHz/24bit音源もプリインストールされている[8]。当初は300台限定モデルだったが、2015年7月24日に150台追加販売された。
●AK100II けいおん!エディション
●AK100II Type-S Red Hot
●AK120II ︵128GB + 増設microSDカード︶
第3世代のDAP製品
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/1/1a/Astell%26Kern_KANN.jpg/220px-Astell%26Kern_KANN.jpg)
第4世代のDAP製品
﹁フラグシップライン﹂﹁プレミアムライン﹂﹁スタンダードライン﹂の3ラインで展開されている[11]。
●A&ultima SP1000︵256GB + 増設microSDカード x2スロット︶
AK-380の後継に当たる。第4世代のハイエンドモデルとして、﹁究極﹂を意味するA&ultimaというセグメント名が付加されている[12]。通常モデルとして筐体素材の異なるSSとCopperがラインナップされる。実売価格は約40万円。
前世代のAK3xxシリーズ同様、底面には専用アンプ等を接続するための端子︵5ピン︶が搭載されている。
●A&ultima SP1000 Onyx Black
●A&ultima SP1000M︵128GB + 増設microSDカード︶
SP1000を小型軽量化したモデル。筐体素材はアルミニウム。底面の専用AMP等接続用5ピン端子は省略されている。
●A&ultima SP1000M Gold ︵256GB + 増設microSDカード︶ 筐体に金メッキコーティングされたブラス︵真鍮︶素材を使用している。
●A&ultima SP2000︵512GB + 増設microSDカード︶
SP1000に継ぐ、A&ultimaシリーズの新しいモデル。通常モデルとして筐体素材の異なるSSとCopperがラインナップされる。限定モデルとしてOnyx Black およびVegas Gold が発売された。︵素材はともにステンレススチール︶ 単体での十分な出力性能を確保できたとの理由から、専用アンプ等の接続端子は廃止されている。
●A&futura SE100
A&futuraのセグメント名が付加されたプレミアムラインの最初の製品
●A&futura SE100 fripside edition
音楽ユニット﹁fripSide﹂のコラボレーションモデル
●A&futura SE100 PHENEX
劇場版アニメーション作品﹁機動戦士ガンダムNT﹂とのコラボレーションモデル
●A&futura SE200
A&futuraシリーズの第2弾となるモデル
●A&norma SR15
A&normaのセグメント名が付加されたスタンダードラインの最初の製品
●A&norma SR15 ウマ娘 プリティーダービーSpecial Edition
イヤフォン・ヘッドフォン
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●AK100-111iS
須山歯研との協業製品。AK100用にチューニングしている[13]。
●AKR01
●AKR02
ファイナルオーディオデザインとの協業製品。FI-BA-SSをベースとしてAK120用にチューニングしている。
●AKR03[14]
JH AudioのRoxanne Universal Fit をベースとしてAK240用にチューニングを施したユニバーサルIEM。バランス接続用リケーブルが付属する。
●AK T5p
ベイヤーダイナミックのT5pを2.5mm4極バランス接続に対応したヘッドフォン。リケーブル非対応。
●AK T5p 2nd Generation
●AK T8iE
ベイヤーダイナミックとの協業製品で、カナル形イヤフォンとしては初めてテスラテクノロジーを搭載。バランス接続用リケーブルが付属する。
●AK T8iE MKII
●AK T1p
●JH Audio THE SIREN SERIES
JHオーディオとのダブルブランド製品。
●Layla Universal Fit
●Angie Universal Fit
●RoxanneII Universal Fit
●LaylaII Universal Fit
●AngieII Universal Fit
●Rosie Universal Fit
●Michelle Universal Fit
●Michelle Limited
●Billie Jean
●DIANA
据置型オーディオ
編集- AK500N
- CDドライブ搭載ネットワーク対応ミュージックサーバー。PCM to DSD機能、内蔵バッテリー搭載。内蔵ストレージは1TB/2TB/4TBのSSDで、4TBモデルの日本発売は未定。
- AK T1
- スピーカー一体型ネットワーク対応サウンドシステム。microSDカードスロットを搭載し、内蔵メモリは非搭載。
- ACRO L1000
- USB-DAC内蔵のデスクトップ用小型デジタルプリメインアンプ。
- ACRO S1000
- デスクトップ・パッシブスピーカー。
その他
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●AK10 DAC内蔵の小型ヘッドフォンアンプ
●AK10 ラブライブ!エディション
ラブライブ!とのコラボレーション商品。全9色で各メンバーごとのイメージカラーを採用。付属ケースにはラブライブ!のロゴが刻印されている。︵プレミアムバンダイおよびL-MART限定
●AK380 AMP AK380/AK320/AK300にドッキングして取り付ける専用高出力ヘッドフォンアンプ。
●SP1000 AMP SP1000にドッキングして取り付ける専用高出力ヘッドフォンアンプ。
●AK RECORDER
AK380/AK320/AK300にドッキングして取り付けるリニアPCMレコーダモジュール。DSD5.6MHzでの録音も可能。
●AK CD-RIPPER
AK380/AK320/AK240/AK120II/AK100IIなどのDAP製品のUSB端子と接続して用いるCDリッピング専用ドライブ。後にモデルチェンジし、AK CD-RIPPER II が発売されている。
など。
脚注
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(一)^ ab“︻海外視察︼Astell&Kern iriver本社視察にいってみた!~Vol.1~ ︵イヤホン・ヘッドホン専門店 旧e☆イヤホンのBlog︶” (2014年10月24日). 2016年9月5日閲覧。
(二)^ abc“︻ヘッドホン祭︼iriver、Astell&Kernのハイレゾポータブルプレーヤー﹁AK100﹂説明会を開催”. 音元出版 (2012年10月27日). 2016年9月5日閲覧。
(三)^ iriver、“Astell&Kern”の192/24対応ポータブルプレーヤー﹁AK100﹂を正式発表︵2012年10月10日 音元出版︶
(四)^ 20万円超え! オーディオファンを魅了するアイリバー﹁AK240﹂ - 日経トレンディネット︵2014年3月17日 日経BP社︶
(五)^ P-2.5/4G ︻2.5mm4極プラグ︼ - オヤイデ店舗 オリジナル商品・限定商品︵小柳出電気商会、2016年7月1日閲覧︶
(六)^ ︻レビュー︼イヤホンのバランス接続は本当に効果があるのか試してみた - 旧<ヘッドバンク︵2015年12月15日付 株式会社HEDGEHOG STUDIO︶
(七)^ ︻レビュー︼ブランド別ハイレゾプレーヤー 全モデル一気聴き!〜Astell&Kern編 | Hi-Res Recopal -ハイレゾレコパル-︵2016年7月30日付 小学館︶
(八)^ 後に辿りつく場所のハイレゾ版は音楽配信サイトのmoraで配信されたが、音源は96kHz/24bitのFLACとなっている。
(九)^ ︻第129回︼50万円DAP﹁AK380﹂を﹁どうせ買えないがゆえの冷静さ﹂で厳しくレビュー - Phile-web︵2015年7月21日 音元出版︶
(十)^ 外部アンプいらずの駆動力! “いろいろできる”異色のAKプレーヤー﹁KANN﹂ - AV Watch︵2017年6月13日付 インプレス︶
(11)^ Astell&Kern﹁A&futura SE100﹂は約22万円、﹁A&norma SR15﹂は約10万円︻音質レポートあり︼︵2018年5月31日付 音元出版︶
(12)^ 最上を超える最上プレーヤー、Astell&Kern﹁A&ultima SP1000﹂を聴く - AV Watch︵2017年6月16日付 インプレス︶
(13)^ ︻レビュー︼小さくてもハイレゾ高音質﹁Astell & Kern AK100﹂を聴く - AV Watch︵2012年11月14日付 インプレス︶
(14)^ JH Audio﹁ROXANNE﹂をAK240に最適化したイヤフォン﹁AKR03﹂ - AV Watch︵2014年5月2日付 インプレス︶