BRICS PAY
概要
編集
2023年8月25日、中国外務省国際経済局の李克新局長は﹁BRICSは国境を越えた決済に関する協力を強化すべき﹂との認識を示し、﹁決済ツールやプラットフォームを研究し、現地通貨決済を推進すべき﹂と発言した[4]。
2023年9月29日、イランのモハンマド・バーゲル・ガーリーバーフ国会議長は﹁BRICSで行われた重要なことのひとつは、独自の銀行間通信システムがSWIFTの代替となっていることであり、BRICSに加盟する国は希望があれば、このシステムを使用することが可能である﹂とし、﹁わが国の対外貿易の30%を、BRICSの加盟国である中国、ロシア、インド、南アフリカが占めている。イランはこの機会を活用すべきである﹂と語った[5]。
2024年3月5日、ロシアのユーリ・ウシャコフ大統領補佐官は﹁BRICSが独立した決済システムを構築することが将来の重要な目標だ﹂とし、﹁ここで重要なのは政府や国民、企業にとって便利で、費用対効果が高く、政治色のないシステムを構築することだ﹂と述べた。決済システムは、デジタル技術やブロックチェーンといった最先端のツールに基づくものになる[6]。また、脱ドル化に関して、ウシャコフ大統領補佐官は﹁主に米ドルとは異なる通貨の使用に関して、コンティンジェント・リザーブ・アレンジメント[注1]を発展させるための作業が継続される﹂とも述べている[7]。
脚注
編集注釈
編集- ^ 偶発準備金協定 (CRA)
出典
編集
(一)^ “BRICS PAY”. brics-pay.com. 2024年5月15日閲覧。
(二)^ “BRICS payment system would not replace SWIFT -S.Africa finance minister”. Reuters. 2024年5月15日閲覧。
(三)^ “BRICS countries could launch integrated payment system”. bne IntelliNews. 2024年5月15日閲覧。
(四)^ “BRICS、国境を越えた決済協力強化すべき=中国外務省局長”. Reuters (2023年8月25日). 2024年5月15日閲覧。
(五)^ “イラン国会議長﹁BRICS PAYがSWIFTに取って代わる可能性あり﹂”. Pars Today (2023年10月1日). 2024年5月15日閲覧。
(六)^ “ロシアと中国の﹁脱米ドル﹂加速、BRICSにデジタル通貨導入へ”. Forbes JAPAN (2024年3月11日). 2024年5月15日閲覧。
(七)^ “BRICS、デジタル通貨とブロックチェーン基盤の決済システム構築へ=報道”. Yahoo! JAPAN (2024年3月6日). 2024年5月15日閲覧。
関連項目
編集外部リンク
編集- BRICS PAY(英語)