CRD2Commercial Removal of Debris Demonstration (JAXA) CRD2IIIJAXAIADRAS-J[1]ADRAS-J2024218

背景

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宇宙空間でのランデブーと捕獲

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222186,1887NASADARTMUBLCOM (DARPA) Orbital ExpressASTRONEXTSat2018RemoveDEBRISCubeSatDebrisSat 12019MEV-1MEV-1901[2]

非協力物体へのランデブー

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XSS-10によって撮影されたデルタ IIロケットの上段。CRD2フェーズIではこのような画像の取得が期待されている。

運用を終え稼働していない人工衛星・ロケットは宇宙ゴミの中ではサイズが大きい部類となるが、その状態を遠方から調べる手段は限られている。これらの非協力物体を近くから観測した例として、アメリカ空軍研究所が2003年に打ち上げた衛星XSS-10はロケットから分離後、搭載されていたロケット上段の近傍で姿勢制御を行いつつその撮影を行った。2006年に打ち上がったDARPAのMiTExミッションでは二か月前に故障により運用できなくなった衛星DSP-23に対し二機の小型衛星が接近し観測を行った。日本では2021年に打ち上がった川崎重工の衛星DRUMS英語版が自機から分離した宇宙ゴミを模擬したターゲットの観測を行っている[3]。これらの事例はいずれも稼働停止からの期間が短かった宇宙ゴミに接近したものであり、運用停止後数年単位の時間が経過した宇宙ゴミへのランデブーはCRD2フェーズIが世界で初めて挑むことになる。

CRD2フェーズI

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ADRAS-J
 
ランデブーを行うADRAS-Jの想像図。
所属 アストロスケール英語版JAXA
主製造業者 アストロスケール
公式ページ アストロスケール ADRAS-J
国際標識番号 2024-034A
カタログ番号 58992
状態 運用中
目的 技術実証
打上げ機 エレクトロン
打上げ日時 2024年2月19日
14時52分(UTC
ランデブー日 未定
物理的特長
本体寸法 830 x 810 x 1200 mm[4]
最大寸法 3700 x 810 x 1200 mm[5]
質量 150 kg[5]
姿勢制御方式 三軸制御
軌道要素
軌道 太陽同期軌道
高度 (h) 約600 km
近点高度 (hp) 563.4 km
遠点高度 (ha) 624.8 km
軌道傾斜角 (i) 98.2度
軌道周期 (P) 96.4 分
テンプレートを表示

2020JAXACRD2I[1]ADRAS-JActive Debris Removal by AstroScale-JapanADRAS-JJAXAOn Closer Inspection2024218ADRAS-J使H-IIA15RPO (Rendezvous and Proximity Operations)

2024[6]

CRD2フェーズII

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CRD2フェーズIIは2026年度以降の実施が構想されている[7]

関連項目

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脚注

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(一)^ abCRD2I.  (20211213). 2024217

(二)^  (2020312). NASA - 2021. . 2024218

(三)^ 22RAISE-2.  (2023627). 2024218

(四)^ PRESS KIT (PDF). . 202454

(五)^ ab  (2023927). SDGs. TECH+. 202454

(六)^ I. JAXA (2024614). 2024617

(七)^ ADRAS-J. MONOist (2023927). 2024218

外部リンク

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