Lo-D(ローディ)は、日立製作所が日本国内で展開したオーディオ機器ブランドである。名称の由来はローディストーション(=低歪み)からの造語である。

日立製作所のオーディオ機器事業の体制変更を経つつ、1960年代から2019年まで展開されていた。

2024年現在、Lo-D(ローディー)の商標登録は日立グローバルライフソリューションズ株式会社が保持している[1]

概要

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1960/

Lo-D退HITACHI

1970AurexNECDIATONEMOS FET3CD

1980退1990DATDAT-88DENONOEM1990退退DENON

Lo-DHMV退

退1980HITACHIODMLG退ODMOEM調CDLo-D1991OEM調Lo-DOEM姿

ODM

1988CDCD2CD1RECCM4

1990FMPeeWeeDSPHX-PRO21

PeeWeeOEM

1990PeeWee3退退

退LG(LG)//HITACHIOEMLo-D

1990Lo-DCDMDDENONOEM

2002EUOEM2006退

Lo-DHitachi Living SystemsCDCDOEM20084Lo-DUSBCD40Lo-D

201210CDCK-55Lo-D4CD

201410

2019412019Lo-D

Lo-DWooo調

1970HMS-3019701980LAGOONLo-DLo-DHITACHIHITACHI

代表的な技術(日立製作所時代)

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  • ギャザードエッジスピーカー - 「ギャザードエッジ」とは標準的なコーン型スピーカーのロールエッジを改良し、独自のヒダ(ギャザー)を加えたV型のエッジのことである。このヒダがあることによって構造的に伸びと縮みの応力が一定になり、かつ円周方向にも伸び縮みが一定であるために振動板の直線性が改善し、大振幅時およびエッジの共振によるひずみが低減され、fo(最低共振周波数)を低くとることが可能である。なお、現在ではアルパインが車載用スピーカーに本技術を採用している。
  • ユニトルクモーター
  • パワーMOS FETアンプ
  • ATRSシステム

代表的な製品(日立製作所時代)

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パワーアンプ

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  • HMA-9500 - パワーMOS FET搭載の完全セパレート設計2チャンネルパワーアンプ。
  • HMA-9500MK II(HMA-9500のマイナーチェンジ版) - オーディオ評論家の長岡鉄男が、リファレンスアンプとして愛用。現在でも中古商品がネットオークションなどで高値取引されている。

プリアンプ

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  • HCA-9000 - 上記HMA-9500とペアにするべく開発されたプリアンプ。本機のために新開発された日立製高級コンデンサを大量搭載する“物量の日立”の面目躍如のプリアンプ。

カセットデッキ

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  • D-4500 - 1973年当時、世界で初めて3ヘッドを搭載したカセットデッキ。
  • D-5500M - コンピューターがテープ特性を自動調整するATRS(Automatic Tape Response Search)システムを初搭載したカセットデッキ。
  • D-707HX - 日立初のドルビーHX PRO搭載モデルでありながら、日立最後のモデルとなったカセットデッキ。

CDプレーヤー

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DAD-1000 - 1982101CDP-101CDDENONDCD-2000Lo-DDENON

DAD-001 - CDDAP-001HDA-001

レコードプレーヤー

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  • TU-1000 - 高トルクコギングレスDDモーター、重量級ターンテーブル、高剛性重量級キャビネットを備えた超弩級アームレスプレーヤー。

スピーカー

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  • HS-10000 - 受注生産で販売された超大型5ウェイ平面スピーカーシステム。
  • HS-500 - 1968年発売。ギャザードエッジ技術を初めて搭載したスピーカー。

ミニコンポ

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  • ツインエディットコンポ(Wing / DIGITAL f5) - CDプレーヤーを2つ搭載し、クロスフェードダビングなど多彩なテープ編集機能を備えたミニコンポ。

カセットテープ(開発・製造は旧日立マクセル)

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  • UD、SR、DL、ER - ノーマル
  • SX - クローム(後のハイポジション)
  • ME - メタル

イメージ・キャラクター

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脚注

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  1. ^ 登録1312664(商願昭45-072196), 登録1556659(商願昭54-045155)

外部リンク

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