Maximum Transmission Unit (MTU)11

MTU1,500IPPPPoE使8使1,492WANNTTNTT西IP1,454[1] MTU

MTUと通信パフォーマンス

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MTUMTU

WANMTUMTUInternet ProtocolIPIPv4IPv4

経路MTU探索

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IPではRFC 1191で定義される経路MTU探索(Path MTU Discovery)を使うことで、終端まで断片化を行わずに転送できるMTUを動的に検出できる。これは、パケットに断片化禁止のフラグ(Don't Fragment = DFフラグ)を設定しておき、MTUの問題で転送できない経路に到達した際はその旨をICMPパケットで送信元に通知して、フレーム長を再調整するという仕組みである。ICMPは、転送できなかったルーターから、送信元ホストへ送信される。

転送できなかったことを通知するICMPパケットは、Type 3(Destination Unreachable Message)のCode 4(fragmentation needed and DF set)である。「Datagram Too Big」などと呼ばれることもある。ただし元々RFC 792の形式では未使用となっていた領域に、RFC 1191では「Next-Hop MTU」を割り当てている。この値は、断片化を必要とした伝送路のMTUなので、送信元が再試行する際に経路MTUの次の候補値として使用できる。もしルータが古い形式にしか対応しておらず、Next-Hop MTUに未使用領域として0を格納している場合、次の候補値を選ぶためには、何らかの推測を行なうことになる。結果として、再試行の回数が増えたり、最適値より小さめのMTUを選択したりする可能性がある。

経路MTU探索に関する問題

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MTURFC 1191MTUMTURFC 2923

Path MTU Discovery Black HoleMTUICMPDatagram Too BigICMPType 3 Code 4MTU

TCPMaximum Segment SizeMSS使TCPTCPIPMSSTCPIPv4TCP20IP20MSS + 40MTUMSS1414MTU1414 + 40 = 1454

MSSTCPTCPMSS使MTUMSS[2] MTU

脚注

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  1. ^ IP通信網サービスのインタフェース 第一分冊 (第6版)” (PDF). 東日本電信電話株式会社 (2009年4月20日). 2009年9月13日閲覧。
  2. ^ 阿蘇和人 (2009年9月14日). “Microsoft Updateが遅くなるトラブルが発生”. 日経BP ITpro. 2009年9月19日閲覧。
  • RFC 1191 - Path MTU Discovery
  • RFC 1812 - Requirements for IP Version 4 Routers
  • RFC 1981 - Path MTU Discovery for IP version 6
  • RFC 2923 - TCP Problems with Path MTU Discovery

関連項目

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参考文献

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