Microsoft 365
Microsoft 365(マイクロソフト365、旧称Office 365)はマイクロソフトが提供するMicrosoft Office製品ラインのサブスクリプションサービス。従来のライセンス(新しいバージョンでは新しいライセンスを購入する必要がある)とは対照的に、すべてのMicrosoft 365プランにはそれぞれのソフトウェアの自動更新が追加料金なしで含まれている。このブランドは法人向けと一般家庭向けの2種類に大別される。
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開発元 | マイクロソフト |
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初版 | 2011年6月28日 |
対応OS | Windows、macOS、Android、iOS |
種別 | グループウェア |
ライセンス | サブスクリプション |
公式サイト |
www |
法人向け製品
編集Exchange Online
編集SharePoint Online
編集Skype for Business Online
編集Skype for Business Server 2015 をマイクロソフトがホスティングして提供するクラウドサービス。Skype for Business Onlineはプレゼンス情報、インスタントメッセージ、PC同士の音声・ビデオ通話と、アプリケーション共有・デスクトップ共有・ホワイトボードなどを駆使したオンライン会議の機能を提供する。Skype for Business Onlineの機能には、Skype for Businessクライアントからアクセスする。Skype for Business Onlineを使うと、Officeアプリケーション内にプレゼンス情報を表示したり、プレゼンスアイコンからワンクリックでコミュニケーションを開始したりすることができる。Microsoft StoreアプリやiPhone/iPad、Androidからアクセスできるアプリも提供されている。2015年4月にLync Onlineから名称変更。
Office 365 ProPlus
編集Office 365のOfficeスィートであるMicrosoft 365 ProPlusは、Business Contact Managerが含まれないこと、MSI形式インストーラーではなくクイック実行またはオンデマンドであることを除いてマイクロソフトのボリュームライセンスを通じて提供されるOffice 2016と基本的には同じクライアント ソフトウェアであるが、Office 365版は日々機能が追加されており、例えばリアルタイムでの共同編集のように、パッケージ版にはない機能も存在する。Office 365のOffice 365 ProPlusは、月額課金のユーザー毎のライセンスを提供する。Microsoft Office 365のウェブサイト、またはサービスを利用する組織のサーバから、ユーザーがダウンロードしてインストールすることで利用可能になる。Office 365にサインインを行う時に使うMicrosoft Online Services IDを使ってライセンス認証され、ライセンスは30日ごとに更新される。Macintoshでも、最新版のOffice for Macをウェブサイトからダウンロードしてインストールすることが可能。この形式のライセンスのメリットは、組織内で必要なライセンスと同数だけ購入をして支払いをすることが可能であること、1ユーザーで5台のPCやMacintoshまでインストールして利用することができること、およびサービスの管理サイトでライセンス管理ができる点。
外出先などOffice 365 ProPlusをインストールできない環境でフルバージョンのOfficeが必要な時に利用するためのOfficeオンデマンドが提供されていたが、2014年11月より廃止となった。[4]
Visio Pro for Office 365
編集Visio Pro for Office 365は、Visioの最新版である、Visio Professional 2016 と同じ機能、ステンシル、シェイプを含み、月額料金制で利用できるクライアントソフトウェアである。Windows 10、Windows 8、Windows 7を実行するPC最大5台 に インストール可能で、契約期間中は最新の更新プログラム(機能とセキュリティの両方)が自動的にインストールされる。
Office Online
編集タブレット/スマホ向けアプリ
編集一般家庭向けプラン
編集一般家庭向けMicrosoft 365は以下の2種類のプランがある。
Microsoft 365 Personal(旧称 Solo)
編集Microsoft 365 Family
編集2–6ユーザーのためのプラン。他の国では2013年から利用できたが、日本では2022年7月19日より利用可能になった。
法人向けプラン
編集従来サービスとの違い
編集法人向けMicrosoft 365は、BPOS(Microsoft Business Productivity Online Suite)の後継サービスである。BPOSの機能に加えて新しい機能が利用可能。
Exchange Online
編集- BPOSで利用できる機能
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- 標準で25GBのメールボックス、電子メール、予定表共有、仕事の共有、連絡先、会議室予約、配布リスト
- Outlook、Outlook Web Accessからのアクセス、Windows MobileなどActiveSyncデバイスのサポート
- BlackBerry Enterprise Server機能のホスティングによるBlackBerryデバイスのサポート
- Forefront Online Protection for Exchangeによるスパム・ウイルス対策
- Exchange Hosted Archiveによるアーカイブ機能(オプション)
- 安価なDeskless Workerライセンスの提供
- Microsoft 365の新しい機能
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- ボイスメッセージとユニファイド メッセージング
- 個人用アーカイブ、保持ポリシー、リーガルホールド
- 共存環境での空き時間情報共有と統合管理
- Exchange コントロールパネル
SharePoint Online
編集- BPOSで利用できる機能
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- ポータル、コンテンツ管理、サイト検索、ブログサイト、およびフォーム機能
- ドキュメント、連絡先、予定表、仕事を共有するためのチームサイト
- Outlookからサービス上のドキュメントへのオフライン アクセス
- 3段階の状態管理ワークフロー
- Silverlight、データビューWebパーツ、JavaScript、SharePoint Designerによるカスタマイズ、
- 安価なDeskless Workerライセンスの提供
- Microsoft 365の新しい機能
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- 個人用サイトなどオンラインに対応したSharePoint 2007機能
- Excel/Access/Visio/Forms Services等の高度なSharePoint 2010機能
- エクストラネットを使った文書の安全な共有
- サンドボックス モードによるカスタマイズ
Skype for Business Online
編集- BPOS で利用できる機能(Live MeetingおよびOffice Communications Online)
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- 1:1または1:多のインスタント メッセージング
- プレゼンス情報
- ファイヤーウォール内の1:1ビデオチャット
- 最大250名で音声、映像、および会議資料を共有する仮想会議
- デスクトップ・アプリケーションの共有およびホワイトボード機能
- Microsoft 365の新しい機能
-
- ファイアウォールを超えた 1:1ビデオチャット
- SharePointにおけるグローバルアドレス帳とスキル検索
- 連絡先の写真、連絡先からワンクリックで会議開始
- Windows Liveフェデレーション
Office 365 ProPlus
編集- BPOSで利用できる機能
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- (Office 365 ProPlusはOffice 365からの新しい機能。BPOSには含まれていない)
- Microsoft 365の新しい機能
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- オンライン購入ですぐ使えるユーザー毎のサブスクリプション
- OfficeアプリケーションやOffice Web Appsの最新バージョンが常に利用可能
共通機能
編集- BPOSで利用できる機能
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- すべてのサービスを1か所で管理できる管理ポータル
- ローカルのActive Directoryとの連携を可能にする同を実現する移行ツール
- シングルサインイン ツール
- Microsoft 365の新しい機能
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- 役割に基づくアクセス権限
- ID フェデレーション、多要素認証のサポート
- ユーザー数の制限なし
脚注
編集- ^ Motal (2011年6月6日). “Microsoft Office 365 Launching June 28”. PC Magazine. Ziff Davis. 2013年3月14日閲覧。
- ^ “Office 2013 vs. Office 365: Should you buy or rent?”. 2013年3月15日閲覧。
- ^ “Microsoft 4Q17: Office 365 revenue surpasses traditional licenses”. Ars Technica (Condé Nast). (2017年7月21日)
- ^ http://community.office365.com/ja-jp/b/office_365_community_blog/archive/2014/09/05/we-re-making-some-changes-to-office-365-proplus.aspx
- ^ http://blogs.technet.com/b/microsoft_office_/archive/2014/11/20/office-for-ipad-and-iphone-use-right.aspx