Tフォントとは、東京大学大学院情報学環・学際情報学府による、多数の漢字を収録した大規模文字セット日本語フォントである。GT明朝同様に「Tフォントプロジェクト」として開発されており、GT明朝と互換性がある。歴史上に存在する漢字を可能な限り収録することを目標としている。

Tフォント
様式 サンセリフセリフ楷書体
デザイナー 東京大学大学院情報学環・学際情報学府
制作年月日 2008年より
発表年月日 2011年2月1日[1]
ベース書体 GT書体

概要

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GT明朝との互換性を持つため、収録されている漢字はGT明朝と同様の「GT文字セット」になっており、末尾の数字が「01」のフォントは JIS X 0208 に対応している。それ以外のフォントは漢字部分がそれぞれまったく異なるグリフとなっており、Unicodeと互換性はなく、「見た目のグリフを変化させる」ことで、基本多言語面しか表示できない環境においても多数の漢字を表示できる。これにより、日本語における異体字・中国の古典文献である漢籍をコンピュータ上で取り扱えるようにした[2]。この文字セットの中には、『大漢和辞典』(諸橋轍次)や『康熙字典』に収録されている漢字が含まれている。

GT書体との主な違い

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201121.00GT78,675GTJIS X 0212IBMJIS X 0213

[2]

GT

GT使[3]T使[4]

WindowsOpenTypeTrueTypeBTRONBTRON[5]

脚注

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関連項目

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