Uボー
藤子不二雄の藤本弘による日本の漫画
概要
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﹃毎日こどもしんぶん﹄創刊とともに、同紙のメインコンテンツとして掲載された作品[1]。同紙の読者が低年齢層の子供であることから、子供の目を引きつけることを狙って掲載されたもので、藤子不二雄が﹃毎日小学生新聞﹄でデビューした縁で、藤子に白羽の矢が立った[2]。
執筆にあたって編集側からの注文は何もなく、タイトルやテーマはすべて藤子に一任されていた[2]。読者が低年齢層であることだけは藤子に伝えられていたため、編集側の狙い通り、同時期に藤子が雑誌上で連載していた代表作﹃ドラえもん﹄よりももう一段階低年齢向けの、より空想に近い作品として描かれている[2][3]。主人公のUボーはドラえもん同様にさまざまな不思議な道具を出し、中には﹁スモールライト﹂﹁どこでもドアー﹂[4]といったドラえもんのひみつ道具に通じるものがあるもの[3]の、これらはドラえもんと比較すると、楽しく遊ぶことが目的で用いられることが多い[5]。
本作の連載は3年半で終了したが、藤子が他にも連載を抱えている中、オールカラーで週刊連載という負担の大きいであろう作品にもかかわらず、締め切りに遅れることは一度もなかったという[2]。連載終了後もしばらくの間は、Uボーは﹃毎日こどもしんぶん﹄のマスコットキャラクターとなり、販促などに用いられた[1]。また、連載当初はアニメ化の企画もあったという[5]。
あらすじ
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遠い宇宙から地球にやってきた空飛ぶ円盤、Uボー。意思を持ち言葉を話し、人を乗せるサイズから人間大の大きさにまで姿を変える。
すすむ少年の家に居候することになったUボーは、不思議な能力や口から出す様々な道具で、すすむとともに楽しい毎日を過ごす。
書誌情報
編集- 藤子・F・不二雄『Uボー』小学館〈藤子・F・不二雄大全集〉、2010年。ISBN 978-4-09-143444-9。