W-KEYAKIZAKAの詩
欅坂46の楽曲
「W-KEYAKIZAKAの詩」(ダブルケヤキザカのうた)は[1]、日本の女性アイドルグループ欅坂46、けやき坂46の楽曲。
「W-KEYAKIZAKAの詩」 | |
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欅坂46の楽曲 | |
収録アルバム | 『真っ白なものは汚したくなる』 |
規格 | デジタル・ダウンロード |
ジャンル | J-POP |
時間 | 5:08 |
レーベル | Sony Records |
作詞者 | 秋元康 |
作曲者 | 前迫潤哉、Yasutaka.Ishio |
プロデュース | 秋元康 |
この楽曲は前迫潤哉、Yasutaka.Ishio、秋元康によって制作され、プロデュースを秋元が行った。楽曲はデビュー・アルバム﹃真っ白なものは汚したくなる﹄の収録曲で、CDシングル﹃不協和音﹄にもカップリング曲として収録されている。また、2018年にはけやき坂46のデビュー・アルバム﹃走り出す瞬間﹄にも収録された。
背景と構成
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2016年12月24日・25日の2日間に渡り、欅坂46は有明コロシアムで自身初となる単独での公演を行った[2]。彼女らはこの公演を行うに当たって、この公演のためだけに新曲を制作・用意した[2]。
曲名は﹁W-KEYAKIZAKAの詩﹂で、この公演のアンコールで初めて披露された[2]。また、この楽曲はこれまでの自身の持ち歌の中で初めて通称漢字欅︵欅坂46︶とひらがなけやき︵けやき坂46︶のメンバー総勢32名が揃って歌唱する曲となった[2]。
﹁W-KEYAKIZAKAの詩﹂はブラスバンドサウンドの楽曲で[3]、楽曲の歌詞はメンバーの絆について歌われている[4]。後にこの楽曲はCDシングル﹃不協和音﹄にカップリング曲として収められ、デビュー・アルバム﹃真っ白なものは汚したくなる﹄にも収録されている[5]。
チャート成績
編集「W-KEYAKIZAKAの詩」は、2017年4月10日付のBillboard Japan Hot 100に54位で初登場した[6]。同年4月17日付では前週より順位を上げ、42位に位置している[7]。
ミュージック・ビデオ
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﹁W-KEYAKIZAKAの詩﹂のミュージック・ビデオは、2017年3月28日に欅坂46オフィシャルYouTubeチャンネルで公開された[8]。
このビデオは過去﹁サイレントマジョリティー﹂や﹁世界には愛しかない﹂といった欅坂46の作品を手掛けてきた池田一真が監督を務め[9][10]、写真家の田尾沙織が全編16mmフィルムを用いて撮影を担当した[11]。
ビデオの撮影は群馬県桐生市内の渡良瀬川錦桜きんおう橋と中通り大橋間の右岸にあるさくら遊園の土手で行われ、撮影は2017年2月13日から14日の2日間に及んだ[12]。撮影に際しては、2017年2月に制作会社が渡良瀬川もしくは桐生川土手の使用をフィルム・コミッション側に打診[要出典]。その後、フィルム・コミッションより制作会社側に撮影場所として5・6か所が提案され、最終的にさくら遊園の土手が選出されている[12]。
ビデオは2016年4月リリースのデビュー曲﹁サイレントマジョリティー﹂からビデオ公開時点までの欅坂46結成からの約1年間を振り返るというコンセプトで制作されている[10][12]。
内容
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ビデオは、全体的に欅坂46とけやき坂46の各メンバーが数人もしくは全員で土手の斜面を歩いたり、列になって行進しながら場面によっては過去の楽曲の振り付けを交えて踊るという内容で構成されている[8]。
モデルプレスによると、使用された振り付けには欅坂46の﹁サイレントマジョリティー﹂や﹁二人セゾン﹂、けやき坂46の﹁誰よりも高く跳べ!﹂が確認されている[10]。また、ビデオ内では欅坂46に途中加入したメンバー長濱ねると結成時からのメンバーである米谷奈々未との間での確執と、その確執が解けた過去が描かれている[13]。この様子は、手を取り合って前に進み続ける欅坂46のメンバーらの中に上手く入れずバス停の前で独り取り残され立ち竦む長濱と、それに気付いた米谷が長濱を迎えに行き、手を取ってメンバーの元へ連れて行くシーンとして再現されている[10]。
さらにビデオ内では﹁サイレントマジョリティー﹂の立ち位置としてフロント中央を務めたメンバー平手友梨奈・鈴本美愉・今泉佑唯の3ショットに続き、同じくメンバーの渡辺梨加・小林由依・渡邉理佐の3人が合流するシーンや、パラレルワールドとして平手演じる自分自身が欅坂46に﹁加入している場合﹂と﹁もしも加入していなかった場合﹂とで自分同士がすれ違うシーンなどが描かれている[10]。
32人ver.
編集ライブ・パフォーマンス
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﹁W-KEYAKIZAKAの詩﹂は、2016年12月24日・25日の2日間に渡って有明コロシアムで開催された自身初の単独公演のアンコールで初めて披露された[2]。東京ニュース通信社の平田真人は、このライブでのパフォーマンスについて﹁グループのアンセムとして歌い継がれていくであろうナンバーに込められたメッセージを、メンバーたちは真正面から受け止めて、また新たな一歩を踏み出した﹂とコメントしている[16]。リアルサウンドの渡辺彰浩は﹁この曲の最後には﹁サイレントマジョリティー﹂の最後の振り付けがそのまま当てられており、歌い続けていくのだという意思を感じさせる﹂と評している[3]。楽曲は2017年4月6日に東京代々木第一体育館で行われたデビュー1周年記念ライブや[15]、同年7月23日に山梨県富士急ハイランドコニファーフォレストで開催された野外でのワンマンライブ﹃欅共和国2017﹄のアンコールでもライブ・パフォーマンスされている[17]。
2019年2月11日、けやき坂46が日向坂46に改名し、独立した上[18]、2020年10月14日に欅坂46は櫻坂46に改名したため[19]、﹁W-KEYAKIZAKAの詩﹂は披露されることがなくなった。しかし、2021年7月11日、櫻坂46と日向坂46初の合同ライブ﹃W-KEYAKI FES. 2021﹄の3日目公演にて、それぞれのグループの改名及び独立後初めて、同曲が披露された[20]。
チャート
編集チャート(2017年) | 最高 順位 |
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日本(Billboard Japan Hot 100)[7] | 42 |
クレジット
編集脚注
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(一)^ 欅坂46﹃欅共和国2017﹄ 通常盤︵Blu-ray︶、Sony Music Records、2018年9月26日。ASIN B07GJ9X4D8。SRXL-183。
(二)^ abcde“欅坂46、有明コロシアム初ワンマンで号泣&新曲﹁W-KEYAKIZAKAの詩﹂初披露”. Musicman-NET (2016年12月26日). 2017年8月5日閲覧。
(三)^ ab“欅坂46が初ワンマンで示した﹁坂を登り続ける﹂覚悟”. リアルサウンド. blueprint. p. 2 (2017年1月9日). 2017年8月5日閲覧。
(四)^ “欅坂46初の全員楽曲﹁W-KEYAKIZAKAの詩﹂MV公開 グループの道のりを描く”. TOKYO POP LINE. 添野企画 (2017年3月28日). 2017年8月9日閲覧。
(五)^ ab“欅坂46、1stアルバム﹃真っ白なものは汚したくなる﹄詳細発表 特典にライブドキュメンタリーも”. リアルサウンド. blueprint (2017年6月24日). 2017年8月5日閲覧。
(六)^ “Billboard Japan Hot 100 2017/04/10付”. Billboard JAPAN (Hanshin Contents Link Corporation, PLANTECH Co.,Ltd. & Prometheus Global Media, LLC.) 2017年8月5日閲覧。
(七)^ ab“Billboard Japan Hot 100 2017/04/17付”. Billboard JAPAN (Hanshin Contents Link Corporation, PLANTECH Co.,Ltd. & Prometheus Global Media, LLC.) 2017年8月5日閲覧。
(八)^ ab“[https://www.sonymusic.co.jp/topics/3323 欅坂46最新SGカップリング曲﹃W-KEYAKIZAKAの詩﹄MV公開]”. ソニーミュージック オフィシャルサイト. 2018年7月15日閲覧。
(九)^ “欅坂46、4thシングルより“初の全員楽曲”﹁W-KEYAKIZAKAの詩﹂MV公開”. リアルサウンド. blueprint (2017年3月28日). 2017年8月5日閲覧。
(十)^ abcde“欅坂46“よねねる”に涙腺崩壊﹁W-KEYAKIZAKAの詩﹂MVに反響殺到<胸熱ポイントまとめ>”. モデルプレス. ネットネイティブ (2017年3月28日). 2017年8月5日閲覧。
(11)^ “Kodak Motion Picture Film - Japan”. facebook. 2018年7月15日閲覧。
(12)^ abc“欅坂46が新曲MV桐生・渡良瀬川土手で撮影 ネットで公開”. 上毛新聞ニュース. 上毛新聞社 (2017年3月30日). 2017年3月31日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年8月5日閲覧。
(13)^ “米谷奈々未と長濱ねるが不仲の理由~和解の現在まで総まとめ!”. AIKRU. 2023年5月24日閲覧。
(14)^ ab“欅坂46&けやき坂46が全員楽曲MVの再制作を発表 けやきは今夏オーディションも”. Billboard JAPAN (Hanshin Contents Link Corporation, PLANTECH Co.,Ltd. & Prometheus Global Media, LLC.) 2017年4月7日閲覧。
(15)^ ab“︻欅坂46デビュー1周年記念ライブレポ︼“坂組”の絆はこれからも…凄みを増した!涙もあった!サプライズ発表も<セットリスト>”. モデルプレス. ネットネイティブ (2017年4月6日). 2017年8月9日閲覧。
(16)^ 平田真人 (2016年12月27日). “欅坂46、初の野外ワンマンで見せた完成度の高さと更なる期待”. 東京ニュース通信社. 2017年8月5日閲覧。
(17)^ “欅坂46、初の野外ワンマンで見せた完成度の高さと更なる期待”. 上毛新聞ニュース. 上毛新聞社 (2017年7月28日). 2017年8月5日閲覧。
(18)^ “けやき坂46が﹁日向坂(ひなたざか)46﹂に電撃改名”. 日刊スポーツ新聞社 (2019年2月11日). 2021年6月13日閲覧。
(19)^ “新グループ名発表!”. 欅坂46公式サイト. Seed & Flower合同会社 (2020年9月21日). 2021年6月13日閲覧。
(20)^ “櫻坂46×日向坂46、同じ欅から生まれた2組がそれぞれの進化を見せた﹁W-KEYAKI FES.﹂”. 音楽ナタリー. 株式会社ナターシャ (2021年7月11日). 2021年7月11日閲覧。
(21)^ ab﹃日経エンタテインメント!﹄ 2017年5月号、日経BP社、2017年4月4日、61頁。ASIN B06XCSB4QP。
外部リンク
編集- 欅坂46 『W-KEYAKIZAKAの詩』 - YouTube(2017年3月28日)