家庭用ゲーム機で従来のパッケージソフトに加え、ダウンロード販売されるゲームソフトが増えているという。このダウンロード販売、ネットユーザーはどのように利用しているのだろうか?回答のあった20代から40代の男女319名から、家庭用ゲーム機を所有する223名の回答を集計した。
回答者が所有するゲーム機は﹁DS﹂が最も多く78.9%。﹁Wii︵46.6%︶﹂﹁PSP︵38.1%︶﹂﹁PS3︵17.5%︶﹂と続き、﹁DSi﹂と﹁XBOX360﹂は1割に満たなかった︵複数回答︶。
家庭用ゲーム機でつないだインターネットからゲームソフトをダウンロードして購入できるのを﹁知っている﹂のは全体の81.6%。全体的に認知度は高く女性と30代以外では8割を超えていたが、実際にダウンロード購入の経験がある回答者は29.7%。男性と20代の割合がわずかに高いものの、まだ購入経験者はそれほど多くないようだ。
欲しいゲームがパッケージソフトではなくダウンロード販売だった場合にどう感じるかを聞いたところ、﹁かえって購入しやすい﹂としたのは全体の1割程度。﹁やや躊躇するかもしれない︵46.2%︶﹂と﹁購入を見送る︵14.3%︶﹂を合わせた6割以上がダウンロード販売への抵抗感を示した。
﹁購入を見送る﹂理由としては、﹁データが飛んだときの保証がないから﹂﹁パッケージ版が好きだから﹂﹁面倒だと思うから﹂といった声が多くあがっていた︵自由回答︶。
一方、ダウンロード販売の最も良いと思う点をゲーム機所有者全員に聞いたところ、﹁好きなときに購入して遊べる﹂が42.2%でトップ、次いで﹁パッケージより低価格︵36.3%︶﹂﹁懐かしいゲームが遊べる︵14.8%︶﹂の順となった。
年代別では20代で﹁懐かしいゲームが遊べる︵21.1%︶﹂、40代で﹁好きなときに購入して遊べる︵52.5%︶﹂がそれぞれ他の年代より高ポイントなのが特徴的だ。
ダウンロード販売で最も気になることは﹁データ破損などのトラブル﹂が全体の47.5%で性別・年代問わずトップ。﹁クレジットカードのトラブルなど決済面が不安︵18.8%︶﹂﹁パッケージが無い︵12.1%︶﹂が続き、以下﹁ソフトの貸し借りができなくなる﹂などは1割に満たなかった。﹁データ破損などのトラブル﹂は40代、﹁パッケージが無い﹂ことは女性より男性がより気にする傾向があった。
ちなみに、ダウンロード販売の登場によってゲームの発表日と発売日が同時というケースもでてきているが、それについてどう思うかを聞いたところ、﹁良いと思う﹂が全体の43.5%で﹁事前に告知してほしい﹂の36.8%をやや上回った。
全体的に家庭用ゲーム機ソフトのダウンロード販売に対する認知度は高く、好きなタイミングで安く購入できる点などは評価されていることがわかった。今後、データ破損などトラブルへの不安が払拭されれば、次第にダウンロード販売方式も定着していくのではないだろうか。
調査はブロガー向け情報サイト「ブロッチ」などネットマーケティングを展開する株式会社アイシェアが、同社の提供するサービス会員をパネラーとして行った。