米Palmは、スマートフォンと連携するノートパソコン型デバイス﹁Foleo﹂の発売を中止する。今夏発売予定となっていた﹁Foleo﹂だが、Palm公式ブログにおいて、CEOのEd Colligan氏が発売中止を明らかにした。

　﹁Foleo﹂は、Palm製スマートフォン﹁Treo﹂などと連携して利用できるLinux ベースのノートパソコン型デバイス。折りたたみ型ボディに10インチをディスプレイやフルキーボードポインティングデバイスなどを備え、Bluetoothなどに対応すると発表されていた。

　ブログに記載されたColligan氏のコメントによると、Palmでは現在、次世代ソフトウェアプラットフォームを開発しており、このプラットフォームの開発に集中することがPalmの正しい進路であることがはっきりしたという。

　このため、Palmは現在のプラットフォームで開発された﹁Foleo﹂の発売を取りやめ、次世代プラットフォームによるスマートフォンの開発・提供に注力する。Palmのプラットフォームは今回の次世代プラットフォームに集約されるが、Windows Mobileベースの製品については今後も開発するとしている。

　Colligan氏は﹁Foleo﹂が出荷目前だったとしており、販売中止にかかる費用を1,000万ドル未満としている。ただし同氏は、タフな決定ではあるが、同時に2つのプラットフォームをサポートするコストよりも小さいと述べている。

　なお、Colligan氏とPalmの設立者であるJeff Hawkins氏は﹁Foleo﹂のようなデバイスの可能性については否定していない。今回第1世代の﹁Foleo﹂は発売中止となったが、第2世代となる﹁Foleo II﹂を提供する際は次世代プラットフォームになるとしている。


■ ＵＲＬ
　 Palm公式ブログ︵英文︶
　 http://blog.palm.com/palm/2007/09/a-message-to-pa.html

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︵津田 啓夢︶  
2007/09/05 14:33