昨年発表されたパナソニックのカメラ﹁LUMIX CM1﹂(以下、CM1)。すでに多くの方がご存じかとは思いますが、カメラとスマートフォンが一体化したような“カメラ”です。写真で見たときは、その薄さにかなり驚きつつ、思わず﹁これは私のためのカメラではないか!﹂と本気で思いました。当時は日本での発売が未定だったのですが、コーフンのあまり思わずお取り寄せしてしまいました。
私は﹁撮るなら一眼クオリティで撮りたい﹂﹁撮った写真はすぐネットにアップしたい﹂と思っており、当コーナーでも過去に何度かチャレンジをしています。
1つは通信機能を内蔵したSDカードを使う方法でした。そのSDカードをカメラに挿入することで、スマートフォンと直接Wi-Fi接続し、写真を転送てきるというものです。Eye-FiとFlash Airの2枚を試しています。さらに、USB OTG︵USB On-The-Go︶も試し、専用のUSBケーブルを使って、SDカード内の写真を直接スマートフォンに取り込んでみました。Wi-Fi通信機能を内蔵したミラーレス一眼﹁DMC-GF6﹂︵以下、GF6︶を買ってみたりもしています。
こうして振り返ってみると、どれだけ取り込みたいんだ、と自分でも苦笑い。あれこれやるのは、自分にベストな方法を模索していたから。結局SDカードもWi-Fi内蔵もどちらももちながら、使用するカメラに応じてやり方を変えるというスタイルで落ちついたかのように見えたのですが、「スマートフォンのような使用感で」という条件も密かにあったようです。
そんな私の前に現れたのがCM1。カメラとスマホが一体になっているので、もはや連携方法であれこれ悩む必要はありません。センサーは1インチだし、F2.8だし、マニュアル操作はできるし、しかも操作は使い慣れたパナソニックのカメラとほぼ同じ。﹁デジタル一眼のようなクオリティの写真を、スマホをいじるような感覚で撮影し、すぐネットにアップロードしたい﹂という条件がすべて揃ってしまったわけです。ほぼ脊髄反射的CM1に飛びついてしまった理由はご理解いただけるかと存じます。
そんなわけで、手に入るや否やすごい勢いで使っております。今バルセロナに来ておりますが、もちろん持ってきました。COTTAの本革ケースを首から提げていますが、便利で仕方ありません! ベルリンに行ったときは、観光写真のほとんどをiPhone 6 Plusで撮影していましたが、今回はほぼCM1です。
スライド一発でカメラが起動。この切り替えが病みつきになります スマホやタブレットと連携させていたGF6(右)と比べると、荷物がかなり軽量化します
何が便利って、写真がすこぶるキレイな上に、やりたいことのフローがまったく滞らないのです。たとえば、移動に地図は欠かせませんが、地図を見ながら被写体を見つけたら、側面のCameraと書かれたボタンをスライド。するとスマートフォンの画面から、カメラの画面にさくっと切り替わり、即撮影できる状態に。写真を撮ったら、またCameraボタンをスライド。すると、もとのスマートフォンの画面に戻ります。あとは好きなアプリを起動して加工したり、SNSにアップしたりと自由です。これまで連携で手間をかけていたのがウソのよう!
Ingressをしながら歩いていても、スライドボタンでひょいひょい画面を切り換えてやりたいことを続けられます。もちろんIngressの動作もサックサク。
CM1はカメラですが、Android 4.4のスマートフォンとしても使用感は抜群。バルセロナのVodafoneで購入したSIMカードを入れてビシビシ使っております。しかもシャッター音を消せるので、どこで撮ってもストレスゼロ!
CM1、ヤバいです!!
こんな感じでケースに入れて首から下げると、持ち上げるだけでスマホとしてもカメラとしてもすぐ使えるように 成田からバルセロナまでの乗り継ぎで立ち寄ったフランクフルト バルセロナで借りているアパート近くの通り。バルセロナの街は清潔感がありますね