デジタル大辞泉 「ぞくぞく」の意味・読み・例文・類語 ぞく‐ぞく [副](スル)1 寒けがするさま。「風邪でぞくぞく(と)する」2 感情の高ぶりや緊張、また、恐怖などのために身震いするさま。「試合を前にぞくぞく(と)する」[類語]浮き浮き・わくわく・いそいそ・興奮・熱狂・熱中・高揚・感奮・激発・激昂げきこう・逆上・上気・エキサイト・フィーバー(―する)高ぶる・のぼせる・激する・かっとなる・いきり立つ・逸はやり立つ・どきどきする・のぼせ上がる・血迷う・血走る 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「ぞくぞく」の意味・読み・例文・類語 ぞく‐ぞく (一)〘 副詞 〙 ( ﹁と﹂を伴って用いることもある ) (二)① 嬉しさに心が浮きたつさまを表わす語。うきうき。 (一)[初出の実例]﹁堅紅粉(かたべに)のこいと仰の文みればぞくぞくしてぞ嬉しかりける﹂(出典‥狂歌・古今夷曲集︵1666︶七) (二)﹁いで打立んと御悦び。兼任ぞくぞく小踊し﹂(出典‥浄瑠璃・源平布引滝︵1749︶五) (三)② 極度の緊張・感情のたかぶりなどで、身のふるえをおぼえるさまを表わす語。 (一)[初出の実例]﹁いかな御僧もふどしのうごくやうなぞくぞくするはなしなれど﹂(出典‥浮世草子・色の染衣︵1687︶二) (四)③ 恐ろしさに身の毛がよだつさま、また、気味悪かったり、不快だったりして、背筋がぞっとするさまを表わす語。 (一)[初出の実例]﹁お姫様も我々も鏡で見たは仕合、直に見たらば今比は気付が入るで有うと、ぞくぞくすれば﹂(出典‥浄瑠璃・孕常盤︵1710頃︶四) (五)④ 寒くて身のふるえるさま、病気などで悪寒の走るさまを表わす語。 (一)[初出の実例]﹁此又八郎土山へ行、酒に酔て皈(かえ)るに、路にて粟々(ゾクゾク)として煩付、気違の様に為﹂(出典‥仮名草子・片仮名本因果物語︵1661︶下) (六)⑤ 物を刻み切る音、また、そのさまを表わす語。ぞきぞき。 (一)[初出の実例]﹁着物の上からゾクゾク肋へかけて切り込みましたから、お園は七転八倒の苦しみ﹂(出典‥真景累ケ淵︵1869頃︶︿三遊亭円朝﹀一二) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例