日本大百科全書(ニッポニカ) 「クモ」の意味・わかりやすい解説
クモ
くも / 蜘蛛
spider
形態
生態
生活形
生活の場
食物
天敵
繁殖
糸と網
クモの生活を支えているものは糸であり、用途の一部として網がある。
[八木沼健夫]
クモの糸
クモの網
クモの分類
クモと人間生活
クモの貢献
クモの毒
クモは毒のある動物として恐れられているが、ほとんどのクモの毒はその餌となる昆虫などには有効であるが、ヒトのような大形動物にはあまり危険がない。多少とも毒の強いとされているクモは世界で30種ほどである。外国産で大形のタランチュラは、よくオオドクグモと訳されて猛毒があるようにいわれることがあるが、毒性の程度は普通のクモなみの弱さである。
毒が強く、ヒトに被害を及ぼした例としてはオーストラリアのシドニージョウゴグモがあり、これにかまれると死ぬことが多いという。ついで有名なものは、アメリカから東半球南方の熱帯地方に分布するゴケグモであり、ときに死ぬことがある。そのほか、アメリカのドクイトグモ、ドクシボグモも毒が強いことで恐れられている。日本には猛毒のクモはいないが、やや毒性の強いものにカバキコマチグモがいる。ヒトがかまれると、体質にもよるが、3日間ぐらい発熱、悪寒、疼痛(とうつう)がある。このクモは、野山でススキの葉をちまきのように巻いて住居をつくるクモである。
しかし、いずれも、クモに触れたとき、クモが自衛手段としてかみつくのであって、積極的にヒトを攻撃するものはいない。クモの毒の成分ははっきりしていないが、ヒスタミン系のものと考えられており、刺咬(しこう)症に対しては抗ヒスタミン剤が投与されている。
[八木沼健夫]
民俗
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