ロココ美術(読み)ロココびじゅつ

改訂新版 世界大百科事典 「ロココ美術」の意味・わかりやすい解説

ロココ美術 (ロココびじゅつ)


18141643-1715161774-92rococo151715-74rocaille︿1918︿1817退︿︿

西Marly-le-Roi17Pierre Lepautre1660-1744調G.Gilles-Marie Oppenordt1672-1742Claude  Audran1657-1734J.1718︿singerieJ.A.

︿︿1730︿genre pittoresqueNicolas Pineau1684-1754J.A.15F.17J.M.Maurice Quentin de la Tour1704-88R.A.

 J.A.F.殿orangerie

 1750J.H.J.B.S.J.B.︿

Robert de Cotte1656-1735殿J.B.G.

 ︿F.P.F.

 T.J.T.

1817102538


18

 G.M.G.Jean Courtonne1671-1739

 殿殿1734-39殿1745-47


出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ロココ美術」の意味・わかりやすい解説

ロココ美術
ろここびじゅつ
rococo フランス語
rococo 英語
Rokoko ドイツ語


18()215171517231517151774()18

 調殿17


建築と室内装飾


殿15調17Marly-le-Roi()調

 173

 ()()2Georg Wenzeslaus von Knobensdorff16991753


絵画・彫刻

17世紀末、すでに古典主義を主流とするアカデミズムに対して、色彩的な魅惑を重視する姿勢が現れているが、この感覚主義の新しい才能としてワトーが登場する。彼の活動の大半はまだルイ14世の治下にあったが、彼の主題、技法はロココを先導しただけではなく、その精神をもっともよく代表している。アカデミー入会作品として描かれた『シテール島の巡礼』(1717・ルーブル美術館)など、田園での男女たちの会話、愛、音楽、ダンスの主題は、「雅宴」(フェート・ガラント)として新たなジャンルとなり、ランクレなどの後継者をもち、鏡板の図案や陶器の絵付(えつけ)にも大きな影響を及ぼした。愛の駆け引きという演劇的な設定と、自然と人間の調和という楽園図風の発想とがワトーの基本的な主題であるが、これは、ルイ15世時代のブーシェたちにも、ロココの終末期を代表するフラゴナールたちにも影響を与えている。

 ワトーの女友達であったイタリアの画家ロザルバ・カリエラの影響下に独自なパステル画技法を完成させ、『ポンパドゥール夫人の肖像』(パステル)を描いたモーリス・カンタン・ド・ラ・トゥールは、肖像画の分野で繊細な色彩、機敏な心理描写をみせる。同じような軽やかさと鋭い心理描写を彫刻で示したのがウードンたちである。

 18世紀後半にはギリシア趣味が流行し、大革命前にはディドロたちによって道徳的絵画が称揚される。またオランダ絵画の影響と、着実に成長する市民生活の目がシャルダンを生んでいる。しかし、ポンパドゥール夫人の庇護(ひご)下にルイ15世時代の新古典趣味をリードしたブーシェの世界も、神話的な装いをまとったロココ的情緒に属しているし、グルーズたちの道徳的絵画も、その逸話性、情緒性の点でやはりロココ的である。宮廷的生活と対照的な市民の日常となにげない静物を描くシャルダンの世界も、繊細な室内の光に対する感覚や、日常の逸話的情景を描くという点で、やはりロココ的である。

[中山公男]

ヨーロッパ諸国への伝播


調19


工芸・家具


14()()

 171018


ロココの終末と影響

ロココ的な情緒は、フランス革命によって終末を迎え、ワトーたちの作品のみならずシャルダンたちの作品さえ、かなり長期にわたって顧みられなくなる。彼らの作品が再発見され、ルーブル美術館などでふたたび公開されるのは19世紀なかばになってからである。この再発見は、いうまでもなく、19世紀の美術の動向が、たとえば色彩的な技法や人物描写でワトーを再発見し、静物への目でシャルダンに伝統をみいだしたなどということに関連する。ロココの色彩、日常生活や自然への目の開発が、かなりの部分で19世紀美術の展開へとつながるといえるだろう。

[中山公男]

『山田智三郎編者『大系世界の美術17 ロココ美術』(1976・学習研究社)』『M・フォン・ベーン著、飯塚信雄訳『ロココ――18世紀のフランス』(1970・理想社)』『坂本満・中村真一郎訳『グランド世界美術16 ワトーとロココ美術』(1977・講談社)』


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

百科事典マイペディア 「ロココ美術」の意味・わかりやすい解説

ロココ美術【ロココびじゅつ】

 
1730177015rococorocaille殿殿J.B.
殿  

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ロココ美術」の意味・わかりやすい解説

ロココ美術
ロココびじゅつ
Rococo art

 
17207018使使調  

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のロココ美術の言及

【フランス美術】より


 18

※「ロココ美術」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

タコノキ

タコノキ科の常緑高木。小笠原諸島に特産する。幹は直立して太い枝をまばらに斜上し,下部には多数の太い気根がある。葉は幹の頂上に密生し,長さ1〜2m,幅約7cmで,先は細くとがり,縁には鋭い鋸歯(きょし)...

タコノキの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android