出先（読み）デサキ

デジタル大辞泉 「出先」の意味・読み・例文・類語

で‐さき【出先】

 
1外出、または出張している先。﹁出先から連絡がある﹂
2 ﹁出先機関﹂の略。
3 品物の出どころ。﹁骨董品の出先を確かめる﹂
4 芸者の呼ばれる料亭や待合など。おでさき。  

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精選版 日本国語大辞典 「出先」の意味・読み・例文・類語

で‐さき【出先】

 

(一)〘 名詞 〙
 (二)① 外出している先方の場所。また、出張している先。
(一)[初出の実例]﹁正直に受て出先へ妻雨具﹂(出典‥雑俳・菅の根︵1840︶)
 (三)② 芸者のまねかれる料亭・待合など。
(一)[初出の実例]﹁出先から、︿略﹀いそぎの文をとどけしかば﹂(出典‥人情本・春色恋白波︵1839‐41︶二)
 (四)③ 物の出ばった先。
(一)[初出の実例]﹁船に氷の解る早川︿虚谷﹀ 鵜の眠る出崎の春の静さよ︿露沾﹀﹂(出典‥俳諧・露沾俳諧集︵1733頃︶夏二)
 (五)④ 品物の出どころ。
(一)[初出の実例]﹁その時計の出さきがはっきりしない以上、どうにも仕方がないんだからね﹂(出典‥不良児︵1922︶︿葛西善蔵﹀)
 (六)⑤ ﹁でさききかん︵出先機関︶﹂の略。
(一)[初出の実例]﹁特務班の出先が漢口に開設された頃﹂(出典‥春の城︵1952︶︿阿川弘之﹀三)
  

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