国粋主義(読み)コクスイシュギ

デジタル大辞泉 「国粋主義」の意味・読み・例文・類語

こくすい‐しゅぎ【国粋主義】

自国の歴史・政治・文化などが他国よりもすぐれているとして、それを守り発展させようとする主張・立場。
[類語]民族主義国家主義ナショナリズム

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精選版 日本国語大辞典 「国粋主義」の意味・読み・例文・類語

こくすい‐しゅぎ【国粋主義】

 

(一)   調
(一)[](1896︿)
 

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改訂新版 世界大百科事典 「国粋主義」の意味・わかりやすい解説

国粋主義 (こくすいしゅぎ)


︿調

︿︿1880︿14188120︿nationality︿西︿

 1︿沿︿調15

調︿︿︿︿使

西調西西西
 

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「国粋主義」の意味・わかりやすい解説

国粋主義
こくすいしゅぎ


調調nationalismnationality

 19()西鹿()

 1020()()()()西()()()()()()()西()()()()()

西 

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百科事典マイペディア 「国粋主義」の意味・わかりやすい解説

国粋主義【こくすいしゅぎ】

国家主義の極端な一形態。特に日本では1888年雑誌《日本人》に掲載された志賀重昂の論文《国粋保存旨義》以来用語として一般化。積極的な西洋文化の導入による近代化を図った明治政府の政策を欧化主義として非難し,日本国民本来の長所を重視することを主張した。のち建国精神に由来する国民的道徳の実践を主張する日本主義の影響を受け,伝統主義・排外主義・天皇制擁護の立場から右翼の行動原理ともなり,社会主義的大衆運動に対抗した。狂信的愛国主義として批判的に用いられることが多く,ナチズムファシズムをこう呼ぶこともある。
→関連項目右翼大川周明小川平吉国学(近世)佐田介石三宅雪嶺

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「国粋主義」の意味・わかりやすい解説

国粋主義
こくすいしゅぎ

 
調  

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山川 日本史小辞典 改訂新版 「国粋主義」の解説

国粋主義
こくすいしゅぎ

明治中期,憲法・民法や改正通商航海条約などが制定・実施される時期,伝統文化否定の西洋化政策を批判して,「国粋保存」すなわち西洋文化の批判的摂取を主張した思想運動で,1888年(明治21)創立の政教社に代表される。政教社の指導者三宅雪嶺(せつれい)・志賀重昂(しげたか)と,新聞「日本」の主宰者陸羯南(くがかつなん)が指導的理論家。雪嶺はのちの大正デモクラシー期に長谷川如是閑(にょぜかん)・丸山幹治・鳥居素川(そせん)らとともに指導者として活動するように,この時期の国粋主義は大正末~昭和期の排外的国家主義とは異なる。

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旺文社日本史事典 三訂版 「国粋主義」の解説

国粋主義
こくすいしゅぎ

日本国民固有の伝統的な美質の尊重と発揮を主張する主義
1888(明治21)年ころ志賀重昂 (しげたか) ら政教社の人びとが,民衆無視の欧化政策への批判として提唱(国粋保存主義)。のち日本主義と混用され,さらに,大日本国粋会(1919)などの右翼団体により,天皇中心の国家主義や偏狭な排外的民族主義の主張に用いられるようになり,ファシズム下の指導的精神となった。

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世界大百科事典(旧版)内の国粋主義の言及

【欧化主義】より

…明治初年の啓蒙思想と文明開化はその最初の高まりであるが,そこでは独立の危機が深刻に自覚されればされるほど,それだけ急激に欧化が推進された。1880年代半ばになると,この急激な欧化に対する反動として国粋主義が興隆し,天皇の神聖性や家族的・共同体的秩序など伝統の保守を強調するが,〈採長補短〉という言葉が示すように,それも西洋の〈長所〉の導入には必ずしも反対でなかった。それ以後,欧化主義と国粋主義とは対立しつつ併存し,それぞれのしかたで近代日本の国家体制を支える。…

【国家主義】より


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※「国粋主義」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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