精選版 日本国語大辞典 「寿星」の意味・読み・例文・類語 じゅ‐せい【寿星】 (一)[1] (一)[ 一 ] 龍骨座のアルファ星カノープスの漢名。古く中国では、泰平の吉瑞として長寿を祈った。南極星。老人星。めらぼし。 (一)[初出の実例]﹁索隠が寿星は南極老人星也。見ゆるときは天下理安なり﹂(出典‥史記抄︵1477︶九) (二)[ 二 ] 古代中国で天の赤道を十二次に区分した一つ。角と亢(こう)との二宿にあたるもの。 (一)[初出の実例]﹁只慶雲寿星(ジュセイ)とて、御悦来、御寿永かるべき天変との三奏せしかば﹂(出典‥源平盛衰記︵14C前︶一六) (二)[その他の文献]︹爾雅‐釈天︺ (二)[2] 〘 名詞 〙 (一)① 陰暦八月の異称。 (二)② 馬の眉間にある旋毛(つむじ)。五方の旋といって、どの馬にもある。馬気を表わすものとして、重要なポイントとされ、四角で升のようなものを良とする。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
世界大百科事典(旧版)内の寿星の言及 【カノープス】より …シリウスに次ぐ全天第2の輝星だが,日本では南中時でも地平線に近いため,かなり暗く赤みを帯びて見える。中国では,古来より(南極)老人星,寿星の名を冠し,福寿をつかさどるこの星のまれな目撃を貴んだという。七福神の一人,寿老人はこの星の化身である。… 【老人星】より …りゅうこつ(竜骨)座のα星,カノープスの中国での呼称。一名南極星,寿星。南極にあって人の寿命をつかさどり,また現れれば天下が治まり,現れなければ兵乱が起こるとされ,古代から長寿を祈求する対象として祭祀された。… ※「寿星」について言及している用語解説の一部を掲載しています。 出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」