デジタル大辞泉 「思わしい」の意味・読み・例文・類語 おもわし・い〔おもはしい〕【思わしい】 ﹇形﹈﹇文﹈おもは・し﹇シク﹈︽動詞﹁おもう﹂の形容詞化︾ 1 好ましい状態である。よく思われる。現代では、多く否定の表現を伴って用いられる。﹁回復が―・くない﹂ ﹁声にくからざらむ人のみなむ―・しかるべき﹂︿枕・四九﹀ 2 そう思われるようすである。 ﹁郵便局、裁判所を出た人、そう―・い人々が﹂︿有島・星座﹀ [類語]万(ばん)万(ばん)・やまやま・望むらくは・望ましい・願わしい・良い・好ましい・好もしい・頼もしい・申し分ない・程良い・好個・絶好・最適 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「思わしい」の意味・読み・例文・類語 おもわし・いおもはしい【思】 (一)〘 形容詞口語形活用 〙 [ 文語形 ]おもはし 〘 形容詞シク活用 〙 ( 動詞﹁おもう︵思︶﹂を形容詞化したもの ) (二)① 心に何かを思っている状態である。→ものおもわしい。 (一)[初出の実例]﹁ほれぼれしく、物のみおもはしき身になりはてて﹂(出典‥御伽草子・ちごいま︵古典文庫所収︶︵室町末︶) (三)② 好ましいと感じる。よいと考える。また、ある人をいとおしく感じる。 (一)[初出の実例]﹁いとおもはしかりける女に﹂(出典‥兼盛集︵990頃︶詞書) (四)③ 想像される。推測される。 (一)[初出の実例]﹁道庁から退けて来た人、郵便局、裁判所を出た人、さう思はしい人々が弁当の包みを小脇に抱へて﹂(出典‥星座︵1922︶︿有島武郎﹀) 思わしいの派生語 おもわし‐げ (一)〘 形容動詞ナリ活用 〙 思わしいの派生語 おもわし‐さ (一)〘 名詞 〙 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例