打賃（読み）ウチチン

デジタル大辞泉 「打賃」の意味・読み・例文・類語

うち‐ちん【打（ち）賃】

 
1絹などの布を打って柔らかくする仕事の工賃。
2 両替する際に、両替屋に払う手数料。切り賃。  

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精選版 日本国語大辞典 「打賃」の意味・読み・例文・類語

うち‐ちん【打賃】

 

(一)〘 名詞 〙
 (二)① 絹などの布を打って柔らかくする時の工賃。
(一)[初出の実例]﹁一弐百五十文 同面之紺之染賃、一 廿文 同張ちん打ちん共﹂(出典‥高野山文書‐文安六年︵1449︶六月日・高野山天野舞童装束注文)
 (三)② 両替の際、両替屋に支払う手数料。打銭。切賃。
(一)[初出の実例]﹁兌銭(だせん)を俗にはきりちんと云切賃也。或はうちちんと云。打賃也﹂(出典‥随筆・守貞漫稿︵1837‐53︶七)
 (四)③ 分銅座で分銅改めのときに徴収する量目査定料および極印料。
(一)[初出の実例]﹁覚︿略﹀極印うたせ、此定之通打賃出之、用つかふべし﹂(出典‥御触書寛保集成‐三二・寛文五年︵1665︶三月)
  

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