改訂新版 世界大百科事典 「抽出蒸留」の意味・わかりやすい解説
抽出蒸留 (ちゅうしゅつじょうりゅう)
extractive distillation
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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共沸混合物あるいは沸点の接近した成分の混合液の分離に用いられる蒸留法の一種.混合物に沸点の高い第三成分を添加して,分離すべき成分の比揮発度を変化させ,蒸留によって分離する.たとえば,ベンゼンとシクロヘキサンは共沸混合物となるが,それにフェノールを加えて蒸留すれば,フェノールの揮発度は両者よりはるかに低く,またフェノールに溶解したベンゼンの揮発度はシクロヘキサンのそれより十分に低くなるため,シクロヘキサンは塔頂から,ベンゼンはフェノールとの混合液として塔底から取り出される.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報
… ある種の混合物のある組成においては,液の組成とそれに平衡な蒸気の組成が等しくなることがあり,これを共沸混合物と呼んでいる。このような場合には普通の蒸留では純粋な成分に分離することができないので,抽出蒸留とか共沸蒸留によって分離を行っている。また,水に溶解しにくい物質の精製には,液の中に直接水蒸気を吹き込んで蒸留を行うことがある。…
※「抽出蒸留」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
タコノキ科の常緑高木。小笠原諸島に特産する。幹は直立して太い枝をまばらに斜上し,下部には多数の太い気根がある。葉は幹の頂上に密生し,長さ1〜2m,幅約7cmで,先は細くとがり,縁には鋭い鋸歯(きょし)...
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